修了生の声

2017.12 升田 覚氏(第8期生)

※掲載されている内容は2017年12月現在のものです。

大学院では、資格取得だけでなく、よき仲間ができることと、学びをより豊かにすることができます。


Q.大学院に、進学しようと思った動機・経緯は?

とくに、1月入試※を受験されたのはどういう理由でしょうか。

 私は、大学卒業後に信用金庫で融資や渉外の仕事をしており、経営者を支援する仕事には、とてもやりがいを感じていました。その後、転職したのですが、30歳を過ぎるころから、なにかやり残したことがあるような気がして、もう一度中小企業を支援する仕事に就きたいと思うようになりました。

 そうした経緯から、資格取得を経てコンサルタントを目指すべく、まずは経営に関する知識を体系的に学ぼうと中小企業診断士受験をはじめました。やりたいと思ったら先に行動してしまう性格の私は、資格取得する前に、現在の会計事務所に転職し、コンサルティング部門を立ち上げ、顧客も徐々に増えていきました。しかし、顧客が増えるに従い、受験勉強を負担と思うようになりました。

 1次試験は全科目一発合格できたのですが、3度の2次試験不合格を経験し、「挑戦し続ければいつかは合格できるかもしれないが、何年かかるか分からない」という不安を感じていました。そして、4度目の2次試験が不合格となったときに、以前から少しだけ気になっていた養成課程について調べました。

 その結果、2つの理由から養成課程に進むことを決めました。1つは、コンサルティング実務は経験が大事であるため、受験勉強をするよりも養成課程で実習を通じて実務を学びたいと思ったことです。そして、今の生活の中で通学できる養成課程を数校調べ、2つ目の理由である、MBAも同時に取得できる東洋大学大学院への進学を決めました。

 1月入試※受験となったのは、正直なところ、2次試験の結果を確認した後に具体的な養成課程進学の検討を始めたためです。

※升田さんが受験されたのは当時の2月実施入試となります。

Q.大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことはありますか?

 大学院はあくまで教育機関であるため、入学当初には学問の域を超える部分にはそこまで期待をしていませんでした。しかし、実際は難しい学問というよりも、実務やスキル向上に役立つ知識を学んだり、経験を得ることが多く、本当に驚いています。

 入学直後に印象に残ったことは、卒業後の進路に関わらず、全員がコンサルタントになる前提でカリキュラムが進められることです。先生はそれを前提で講義を進め、院生はコンサルタントになる前提で講義に臨むことが求められました。その内容は、コンサルティング以外のどんな仕事であったとしても、普段の仕事に活かすことができることばかりだと感じました。

 受験勉強では体系的な経営の知識を学びますが、大学院では各論の部分をさらに深堀りした内容も学ぶことができます。そのため、知識を使った実務の具体的なイメージができるため、新たな気づきも生まれます。

Q.なぜこの大学院を選んだのか?

 私には、学んだことを実践に活かすことができるようにしたいという思いがありました。養成課程の中でも、東洋大学大学院養成課程がクレドとして掲げる「実践経営学」という言葉が、私の目に飛び込んできました。他校と比較して「現場感覚を重視する」という印象が強く、受験の動機になりました。また、総合大学だからこその支援体制や充実した施設があると感じたことが東洋大学を選んだ理由です。

Q.大学院の魅力は?

 まず、共に学ぶ仲間の存在です。私たちの同期は本当に仲が良く、何ごとにも積極的に取り組む人ばかりです。業種も立場も年齢も違う人が集まっているため、とても刺激になります。社会人になってから、損得なしで付き合うことができる仲間ができる機会はそうそうないと思います。同期メンバーとは、今後も長く付き合えるのではないかと感じており、かけがえのないものを得ることができたと感謝しています。

 次に、カリキュラムの内容が非常に濃いところです。教授陣はもちろんのこと、テーマごとにプロフェッショナルである講師陣は、みなさん一線で活躍するプロのコンサルタントの方ばかりです。その講義の内容は、毎回、複数人のグループに分かれ、グループワークを行います。すぐにでも活用できるような実務的な知識を学び、その直後に課題が出され、限られた時間の中でグループワークを行い、プレゼンを行います。その内容は、どれもすぐに活用ができる内容ばかりで、アウトプットも机上の空論ではなく実務にすぐ使える内容が求められます。また、限られた時間で相応のレベルが求められ、グループメンバー同士の調整を行うことなどは仕事さながらです。内容もさることながら、仲間との意見調整を行うことはプロジェクトや会議進行の実務に活かすことができるスキルだと思います。また、プレゼン後にプロセスやアウトプットに対して、先生からタイムリーに具体的なフィードバックを得られることができます。さらに、講義だからこそ失敗が許され、新しい方法や思い切ったことを試すことができることも貴重な体験となっています。

 最後に、東洋大学の施設が充実しているところです。養成課程は新しい校舎で、学ぶ環境としてはとても恵まれています。専用教室やLAN環境、コピー機・プリンターなどを自由に利用することができ、個人ロッカーまで用意されています。充実した図書館は論文作成に取り組む上では欠かせません。さらに、学食は種類が豊富で、広く活気があり、毎週末同期と一緒に楽しいランチタイムを過ごせます。

 人も、養成課程コースの内容も、学ぶ環境も、とても恵まれており、大学院に入学してとても満足しています。あっという間に1年足らずが過ぎてしまった感じがするくらい充実しています。

Q.論文の研究テーマは?

 「おもてなし経営企業における理念浸透策に関する研究」

 国が選出した「おもてなし経営企業100選」に選ばれた企業において、いかに経営理念を浸透させているかについて研究しています。「おもてなし経営企業」とは、経営理念浸透と社員の意欲を引き出すこと、地域社会との関係性構築を図ることでサービスの高付加価値化や差別化を実現している企業のことです。その企業選考においては、審査ポイントの一つとして「経営理念の浸透」が大きな要素となっています。経営理念を浸透させることは、会社としての在り方を追求して、それを社内で共有する行為です。その浸透策を参考に、経営者とスタッフとが経営目的を共有し、一枚岩になるためのヒントが得られれば…と考えています。

Q.指導を受けた「教員」との「エピソード」はありますか?

 最初の講義では、「経営はサイエンスかアートか?」との問いを投げかけられ、「サイエンスで経営の不確実性を極力低くした上で、最終的な経営判断はアートである」と教わり、経営実務における経営学の意義と、経営者の判断によって経営の結果が異なることを教わりました。

 毎週行われるゼミは、本当に有意義な時間です。指導教授の経験の豊富さから、経営に関する話題はどれもリアリティがあり、具体的な事例を交えてお話しくださるため、とても分かりやすく興味深いです。また、本当に優しい方で、私たちの研究についても、丁寧かつ具体的にご指導していただいています。私の指導教授は毎回ゼミの開始から15分程度は、ゼミ生の笑いが絶えないような気さくなテーマ、内容で雰囲気を盛り上げて下さります。ゼミの時間は、持ち回りで私たちの研究の進捗や内容を発表するのですが、緊張することなく思ったことをなんでも発表できる空気を作って頂いています。論文に取り組むことは決して楽ではありませんが、仕事が忙しい中でも頑張れる環境を作って頂いており、大変感謝しています。

Q.大学院での学びが、今どんな形で役立っていますか?

 前述の通り、毎回、各分野の一線で活躍するコンサルタントの先生が入れ替わりで講義を行い、その内容はどれもすぐに実務で活用できるものばかりです。講義を受け、ケーススタディや実習でグループワークする形でアウトプットし、フィードバックをもらいます。私はそれを、仕事ですぐに実践することを心掛けています。実践的なことを習い、すぐにアウトプットを行うことで着実に実務スキルを高めることにつながっています。

 また、入学直後のある講義では、コンサルタントの立ち振る舞いや表現の仕方など、相手に行動変容を促すモノの伝え方を教わりました。毎週講義のはじめと終わりに教室でお話をして頂くのですが、その話し方を注意深く聞くことを通じて、繰り返しその技術を学ぶことができます。ただ、おもしろい話が多く、話に聞き入ってしまい学ぶことを忘れてしまうことも多々あります。

 入学から1年足らずという期間ですが、教わる内容の濃さに驚くとともに、自分自身のスキルが向上していることを実感できることに本当に驚いています。入学前には想像もしなかったような自分の可能性の広がりを感じ、東洋大学大学院への進学を決めてよかったと思っています。

Q.お金のやりくり方法や授業料などの捻出方法や、生活費のやりくり方法など工夫した点や家族や職場のエピソードを教えてください。

 我が家にとって進学は予定外でした。ですから授業料については、国の教育ローンを使いました。妻は私の受験生活に付き合うことにも疲れてきていたため、最終的には同意してくれました。妻からの評価はさておき、私自身は入学後により一層家族への配慮をするようになりました。職場に対しては、入学前に説明をしているため、特段不便を感じていることはありません。中小企業診断士受験も同じですが、周囲からの理解を得る努力をした方がよいと思います。

Q.現在の1週間、または1日のスケジュールは?

月~水曜日 会社。時間がある時は帰宅後に講義の課題、論文執筆準備、実習中は報告資料作成など。
木曜日 会社。夜間は大学院で講義やゼミに出席。
金曜日 会社。金曜日は比較的飲みに行くことが多いかも?
土曜日 朝から夕方まで大学院で講義を受講。講義後、たまに「ちょい飲み」も。
日曜日 朝から夕方まで大学院で講義を受講。ひと月に1週ほどは土日の講義がなく、家族サービス。

Q.今後、東洋大学大学院を目指される方たちへのメッセージを

 中小企業診断士の資格取得に際して、養成課程という選択肢には賛否両論あると思います。しかし、私は東洋大学大学院の養成課程に入り、養成課程を経て資格取得することはよい選択肢だったと感じています。理由は3つあります。1つは、中小企業診断士の資格取得の目的がスキルを高めることにあったため、知識を得るだけでなく実践に活かせるスキルを習得できることができること。2つ目は、働きながら大学院に通うことは、時間的に、体力的に、金銭的な負担を伴いますが、しっかり努力することで、その成果が実れば、2年間で資格を取得することができます。3つ目は、社会人になってから、損得なしで付き合うことができる仲間と、この養成課程でがんばれることです。中小企業診断士の資格取得をステップとして、次のステージで活躍することを目的とするなら、東洋大学大学院の養成課程への進学はお勧めです。

 とくに1月入試を受験される皆さんの中には、2次試験の結果が出た後で、出願期限を意識しながら短い期間で決断を迫られている方も多いのではないでしょうか。2次受験は、来年合格して受験生活が終わる保証はありません。東洋大学の養成課程は、働きながらの2年間のカリキュラムです。なにより、東洋大学大学院であれば、努力することで、一次試験をさらに深堀した知識と実務的なスキル、MBAを手に入れることができます。

 重ねて言いますが、2次試験の受験と大きく違うのは、授業に出る、成績をとる努力が2年間という期間が決まっているため、一人の孤独な受験勉強の毎日でなく、仲間とともに、確実に前進できている実感があります。そのため、腰を据えてじっくり学ぶことができると思います。どこかで、養成課程が気になっている方は、思い切って養成課程に進まれることをお勧めします。

2017.10 島岡 達郎氏(第8期生)

※掲載されている内容は2017年10月現在のものです。

学びを通して成長できることはもちろんのこと、切磋琢磨し合える仲間を得ることがきます。

Q.大学院に、進学しようと思った動機・経緯は?

 現在勤務している会社は今でこそ大手のグループ会社の一員ですが、数年前までいわゆるITのベンチャー企業でした。入社当初から、私は管理部全般を任せていただき、幅広い業務に携わってきました。具体的には経理財務、労務、法務、総務と多岐に渡り、今まで様々な経験をし、士業の方とのやり取りも頻繁にありました。そういった中で、改めて経営全般の知識を体系的に学びたいと思いはじめ、また、士業の方との関わりの中で、私自身も自分の核となるようなものが欲しいと考えるようになり、中小企業診断士を目指すことにしました。

 中小企業診断士1次試験は事前の勉強が実り全科目一発合格できたのですが、2次試験の筆記試験の勉強を進める中で、その問題形式に慣れることができず、これはもう1年やったところで合格レベルに持っていくのは難しいなと考えるようになっていました。養成課程に行けば、確実に資格が取得できることは知っていましたので、2次試験は受験しましたが、その試験後すぐに養成課程の受験体制に入り、各養成機関を調べ説明会も3校参加した結果、いつまでも受験勉強を続けるよりは、自分には養成課程が良いと考え大学院進学を決意しました。

Q.なぜこの大学院を選んだのか?

 養成課程の中でも、東洋大学院養成課程の特色である理論と実践を一体化した「実践経営学」は、私の心に大いに響くものであり、「現場感覚を重視」されているカリキュラム・実習にも非常に魅力を感じました。また、総合大学だからこその支援体制や合わせてMBAが取得できることも東洋大学を選んだ要因でもあります。

Q.大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことはありますか?

 本コースの講義は単なる座学というものはなく、毎回のようにグループワークを行い、議論を重ねグループごとにプレゼンするという形式がほとんどです。そのグループワークの中で、周りが知っているのに私だけ知らないことや、ビジネススキルが不足していることなどがあり、負い目を感じることも多々ありました。しかし、企業診断実習の担当の先生から、「養成課程は失敗できる場であり、恥をかける安心・安全・ポジティブな場なので、失敗を恐れないように」とのお言葉いただき、考えを改めました。仕事においてはミスや失敗を繰り返すことは許されませんが、ここではどんなに失敗し恥をかいても、同期に少し迷惑をかける程度で済みます。ですから、今では「恥はかけるだけかこう。恥をかいた分だけ自分は成長しているんだ!」と前向きに楽しく取り組んでいます。

Q.大学院の魅力は?

 大きく分けて3つあります。

 1つ目は、教授陣や講師陣の層の厚さです。教科書的な講義はなく、実務の第一線で活躍されている方々の実践的な講義がほとんどとなります。特にプロのコンサルタントとして活躍されている方々の現場の生のお話を伺えるのは貴重な体験であり、その方々と人脈を築けることも大きな魅力だと思います。

 2つ目は、東洋大学の充実したキャンパスです。養成課程の学生には凱旋門を模したともいわれる現代的なデザインの校舎内に専用教室が用意され、いつでも利用することができます。また、個人ロッカーも貸与されるので、図書館で借りた蔵書を一時的に保管したりすることもできます。その図書館は設備も蔵書もとても充実しています。そして全国で人気No.1に輝いた学食は種類が豊富でコスパが高く、毎週末同期と一緒に楽しいランチタイムを過ごしています。

 3つ目は、切磋琢磨し合える仲間を得られたことです。私を含めた同期メンバーは本当に仲がよく、この年になってお互いを愛称で呼び合っています。仲が良すぎるので、緊張感がない馴れ合い集団になるのではないかと先生が心配するほど(笑)。ただ、そこは貴重な時間とお金を使い、自ら真剣に学びに来ているメンバーの集まりですから、講義が始まれば話は別です。グループディスカッションでは白熱することもしばしば。企業診断実習の報告書作成においても他のメンバーには負けたくないという気概を持って挑んでいます。社会人になってから、損得抜きで付き合える仲間を得られる機会はなかなかないと思います。卒業後、養成課程ロスにならないか今から心配しています(笑)。

Q.論文の研究テーマ

 「中小企業の差別化を実現するCSR (企業の社会的責任) ~ 健康経営を中心に ~」

 昨今、自社ビジネスとの関係が密接な分野で、CSR活動を戦略的に行っている企業が多くあります。そのような中で、実は大企業よりも地域社会との関わりが強い中小企業の方が社会的責任を求められることが多く、そして社会的責任を実践した方が競業他社との差別化が図られ、競争優位が得られるのではないかと考えています。詳細は割愛しますが、企業が果たす社会的責任の中で対従業員というところに焦点をあて、その手段としての健康経営を中心に研究に取り組んでいます。

Q.大学院での学びが、今どんな形で役立っていますか?

 前述した通り、大学院の養成課程の講義は単なる座学ではなく、グループに分かれ演習を行い、その成果物をプレゼンするという形式がメインなので、その演習を通じてロジカルシンキングやプレゼンテーションスキルが磨かれました。また、Word、Excel、PowerPointにおいて、仕事で使うことのなかった操作技術を同期メンバーから教えてもらうこともあり、それらは仕事において大いに役立っています。

 また、木下特任教授が「教員が語る大学院の魅力」のページで大学院での2年間を「自分を見つめなおし、新たな方向性を模索するためのモラトリアム」と表現されていますが、まさにその通りだと感じています。

 まだ入学して半年ですが、第一線で活躍されている教授や講師陣の貴重な経験談を伺ったり、仕事上のしがらみのない人たちとの交流は、自分自身を客観的に見つめなおすきっかけとなり、今後進みたい方向性が明確になりつつあります。ビジネススキル向上はもちろんのですが、個人的には大学院での学びを通じて、今後の自分の可能性を見出せたことが大きいと実感しています。

Q.お金のやりくり方法や授業料などの捻出方法や、生活費のやりくり方法など工夫した点や家族や職場のエピソードを教えてください。

私は独身ということもあり、誰にも気兼ねすることもなく貯蓄から授業料を支払うことができました。家庭がある同期の話を聞くとお金のやりくとともに、家族との時間を捻出するのも工夫が必要とのことなのですが、その中でも家族サービスための時間を作ったり、奥さんへの誕生日プレゼントを忘れずに用意したりと、家族への配慮を欠かさない姿を見ると頭が下がる思いです。

Q.現在の1週間、または1日のスケジュールは?

月~水曜日 会社。時間がある時は帰宅後に論文執筆準備。
木曜日 会社。夜間は大学院で講義やゼミに出席。
金曜日 会社。退社後、友人と食事(ただし週末は講義があるのでほどほどに)。
土曜日 朝から夕方まで大学院で講義を受講。講義後、たまに「ちょい飲み」も。
日曜日 朝から夕方まで大学院で講義を受講。

Q.今後、東洋大学大学院を目指される方たちへのメッセージを

 社会人が大学院に通うことは、時間的に決して楽なことではありません。家族がいれば金銭的にも工夫が必要だと思います。しかし、確実に中小企業診断士の資格が取得できる養成課程は選択肢の一つに十分なりえると思います。その中でも、東洋大学大学院ではMBAが取得でき、そして総合大学であるという強みがあります。また、東洋大学は卒業生と在校生の交流が多いことも特徴であり、大学院自体が中小企業経営革新等支援機関の認定を受け「コモンズ」という機関を開設し、養成課程のコミュニティーも活用しようと新たな試みを始めていることも魅力の1つです。東洋大学大学院の養成課程通学が単なる資格取得に終わらないことは間違いないと思います。是非、東洋大学で学ぶことを前向きに検討してみてください。

2017.2 矢板 ゆき江氏(第5期生)

※掲載されている内容は2017年2月現在のものです。

Q.大学院に、進学しようと思った動機・経緯は?

 私は、高校生の頃から法律が好きで、法律を勉強し法律畑で働いてきました。企業の法務部門で働いているときに、企業の経営層と話す機会が多く、経営の勉強をすることでもっと深くより良い仕事ができるようになると思い中小企業診断士の勉強を始めました。資格取得の勉強をする中で、いままで勉強をしてこなかった経営の知識を得ることができたものの、実践でどのように活用すればよいのか、ということは疑問に思っていました。そんな時に、東洋大学の大学院のことを知り、いままで勉強してきた経営知識と実践を融合させることができるのではないか、と考え、大学院進学を決めました。また、将来かかわっていきたいと考えていた興味のあるビジネスについて修士論文を書くことで、そのビジネスに関する情報収集はもちろん、ビジネスの専門家である教授からの指導うけられるという素晴らしい機会を得られるというのも、大学院に進学しようと思った動機の1つです。

Q.矢板さん、プロフィールを教えてください。

 私は、東京都の中野区の出身です。ずっと中野で生まれ育ったので、中野という庶民的かつ便利な町がとても好きです(私が子供の頃は、中野ブロードウェイは六本木ヒルズのようにかっこいい町でした)。子供時代は、今よりもずっと活発・積極的で、小学校時代は自ら進んで学級委員を6年間務めたり、学芸会では常に主役を演じているような子供でした。その後は、成長する中で、あまり目立つことは好んでやらなくなり、高校・大学時代は哲学・政治を主とした読書が趣味の大人しい人間に変化していきました。

「高校時代から興味を持った法律について」

 職歴は、大学法学部を卒業後、司法書士事務所、法律事務所に勤務した後、企業の法務部門で勤務しました。法務部門は、ケーブルテレビ会社、専門商社、製薬会社と3社経験しました。司法書士事務所では、司法書士の勉強をしながら、不動産登記・商業登記の全般について行ってきました。法律事務所では、訴訟や破産を含む紛争プロセスのサポートを行ってきました。企業の法務部門では、会社内の社員の人からの法務相談をはじめ、契約書のひな型の整備や社内研修を行ってきました。

 現在は、中小企業診断士として独立をして活動をしています。活動の中心は、国の施策で行われているよろず支援拠点という相談窓口でコーディネーターとして、日々事業者さまの経営相談にのっています。

 どの仕事でも困っている人をサポートしてあげられるというのが一番の魅力であると感じています。

Q.なぜこの大学院を選んだのか?

 基本的に授業が土曜日・日曜日に、ゼミは平日の夜に行われるので、仕事との両立が可能なことが一番の理由です。加えて、キャンパスが都心にあり、仕事先や自宅からアクセスが良いという利便性も考慮しました。他の養成機関・大学院に比べて、実習指導員や演習講師陣の年齢層が40~50代と若く、実務で活躍されている現役コンサルタントが指導にあたる点も魅力的でした。

Q.大学院の魅力は?

 大学院での2年間は、思った以上に仕事との両立が大変ですが、やはりMBAの学位と中小企業診断士の資格が2年間で同時に取得できることが魅力です。また、ふだんの閉じられた仕事関係の中では知り合えないような、多様な経歴を持つ同級生や先輩と知り合いになれて、研究や仕事に役立つ情報交換ができることが有意義でした。さらに、東洋大学は学食をはじめ、図書館など施設も充実しているため、じっくりと研究するのにはとても良い環境だと思います。

 それに加えて、とても忙しい2年間、教授陣・教務課等のサポートが手厚かったことで何とか乗り切れたのだと思います。とても助かりました。

Q.論文の研究テーマ・授業の内容は?

井上善海教授 論文のテーマは、「ソーシャル・ビジネスの事業成立に関する課題研究」です。今まで社会の役に立つ仕事をしてきていて、それをビジネスとして成り立たせるためにはどうしたら良いかということを研究してみたいとと考えていました。ゼミを担当していただいた井上教授にはテーマ設定やアプローチのしかたからていねいに指導していただき、自分自身の興味のあるソーシャル・ビジネスについて理解を深めることができ、今後、自分自身でビジネス展開していく上での気づきを得ることができました。井上善海教授 メッセージはこちら

Q.指導を受けた「教員」との「エピソード」はありますか?

木下 潔教授 入学してすぐに、グループディスカッションの成果をプレゼンテーションし、それをビデオに収録して、クラスメイトや担当の木下特任教授から「良いところ、直したほうがいいところ」のコメントをもらう、という授業がありました。見たくない自分の姿を直視しなければならず、厳しいコメントもいただいたのですが、「では、どうすれば改善していけるか?」「良いところを伸ばすにはどうすればよいか?」という具体的なアドバイスをもらい、スキルアップができたことが自信につながりました。また、井上教授の経営戦略論の授業で、企業戦略の策定手法はそのまま個人にも適用できると教えていただき、自分自身のキャリアの棚卸やこれからのビジネスモデルについて計画を描けるようになったことが大きな収穫でした。

Q.大学院での学びが、今どんな形で役立っていますか?

 現在は、中小企業の事業者さまからの相談を受けているのですが、大学院の授業の中に相談窓口業務をおこなうロールプレイもあり、そのまま実践になったと実感しています。教えに来てくださっている講師の方も相談窓口業務を何年もおこなっているベテランの方だったので、アドバイスが実践的でとても役に立ちました。またソーシャル・ビジネスについての知識も増えたことで東京都診断士協会の「ソーシャル・ビジネス研究会」へ参加し、さらなる知識を増やしています。さらに、講師として大学院に教えに来てくださっている中小企業診断士の先生方とのネットーワークができることで、実際のビジネスが広がっています。

Q.今後、東洋大学大学院を目指される方たちへのメッセージを

 社会人になってからの勉強は本当に楽しいです。実践でやってきている仕事、これからやりたいと思っている仕事に大いに役に立ちます。興味のあることをさらに深め、専門性を磨いていくことで、自分が成長できるだけでなく、社会に貢献することもできます。ぜひ大学院で専門的な知識を身につけ、「なりたい自分」を具体的に描くステップとしていってください。

2017.2 矢吹 真也氏(第6期生)

※掲載されている内容は2017年2月現在のものです。

経営全般の知識や理解を深めて、企業に貢献できる実践的なスキルを体得ができます。

Q.大学院に、進学しようと思った動機・経緯は?

中小企業診断士に求められる経営全般の知識と理解を深めれば、職場に貢献できると考え資格取得に挑戦しました。当初は、高額な費用がかかる養成課程は選択肢にはなかったのですが、準備に複数年費やして臨んだ2次試験では手ごたえが得られず、再度不確実な受験生活を年単位で送るよりは、期間限定で学んだ知識を確実に実践する方法を体得する方が費用を上回る効果が得られると考えました。そこで調べたところ、第一線でご活躍されているプロのコンサルタント講師陣たちから、1次試験で得た知識の実践方法を、仕事をつづけながら2年間の限定期間で学ぶことができ、しかも以前から興味を持っていたMBAプログラムでもある大学院進学の選択肢を知り、強く惹かれました。

Q.なぜこの大学院を選んだのか?

仕事をつづけながら通え、同時にMBAプログラムでもある養成課程の数は極めて限られています。その中でも、職場や自宅からの利便性や講師陣の評判が最も良いと感じられたのが東洋大学でした。そこで、説明会に参加したところ「2年間じっくりと知識を熟成させながら体得できる」と伺い納得ができたので選びました。

Q.大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことはありますか?

自分自身の特徴や状態などについて、改めて認識がもてたことが一番の気づきであったと思います。大学院の講義では(一部の例外を除き)ほぼ毎回異なる教員にご担当頂き、それがまた本コースの特徴にもなっています。毎回同じ同期生メンバーで、毎回異なる講義を受けるので、講師陣からのご指導は勿論のこと、学生同士での意見交換などを通して改めて、自分自身において強化すべき面や行わない方が良い面を考える良い機会となりました。

Q.大学院の魅力は?

講師陣からの指導はもちろんのこと、学生同士から学べることが非常に大きい点が魅力であると感じています。思考方法から細かなPC操作技術などを含む、ビジネスにおける様々な実践的スキルは、ほとんどの場合社会人になると職場環境に依存することになります。しかし、大学院では学生同士で様々な演習を様々な角度から共同で取り組むことにより、実践的スキルが短期間に効率的に向上します。当然ビジネスでも直ちに実行できるので、スキル向上を直ぐに実感できる場面が多いです。専門分野が異なる学生間でのやり取りでは、今まで考えもしなかった事を指摘されることがあります。相談出来る人が回りに多くいる事はとても大切だと感じています。

Q.論文の研究テーマは?

「プラスチック・リサイクル原料の流通実態と成長機会 ~スリーサークルモデルの再定義~」

自分自身の職務を通じて強い関心のある分野を研究テーマにしました。論文の取組みは孤独で長丁場の作業となります。研究テーマは自分が身を置く分野に限定した方がモチベーションを維持し易いうえ、仕事でも活きてくるので効果的です。研究を通じて新たな興味も明確になりました。

Q.指導を受けた教員とのエピソードを教えて下さい。

小嶌ゼミ 小嶌 正稔 教授

人生初の修士論文執筆でしたが最後まで大変お世話になりました。これまで自信が持てなかった国語力においても、論理思考が非常に重要であることに気が付かされたことがとても大きな収穫でした。小嶌教授のご指導の結果、最後まで修士論文執筆を完遂することが出来ました。

小嶌教授にはゼミとは別に、最初の半年間毎週木曜日の夜間に「中小企業経営論」の講義をご担当頂いたのですが、中小企業の歴史的な背景から、特徴について深い研究に基づいた知見をお教えいただきました。1次試験科目「中小企業経営・中小企業政策」に該当する分野ですが、中小企業に対する認識の変遷をしっかりと論理的に教えていただいたことでより理解が深まりました。産業革命によって大規模工場が誕生する前までは、企業は全て中小企業で、中小企業という概念すらなかったと知った時は目から鱗が落ちました。

Q.大学院での学びが、今どんな形で役立っていますか?

日常の様々な場面で行動に変化が表れていると実感しています。大学院のグループ演習では、能動的に取り組むことが求められます。そしてメンバー間で意見を交えることで、お互いの論理的思考スキル、伝達スキル、ファシリテーションスキルなどの優劣を認識します。その積み重ねの結果、自身の各スキルが磨かれ、生活の端々で行動効率が向上したと実感しています。また、思考の結果を相手に伝達するための資料作成や、プレゼンを通じてWord、Excel、PowerPointの操作技術も向上し仕事においても十分役立っています。修士論文の執筆作業にも、これらのあらゆるスキルはが非常に求められ磨かれました。自社の事業戦略策定において、有用な専門情報を修論執筆の成果から提示できたことも、貢献に繋がっているのではないかと思います。

ようやく修士論文執筆から解放されたばかりなので、この2年間で学んだことの効用が本格的に実感できるのはこれからだと思います。これからが非常に楽しみです。

Q.お金のやりくり方法や授業料などの捻出方法や、生活費のやりくり方法など工夫した点や家族や職場のエピソード

学費は家族の協力を得て自費で捻出しました。学業に勤しむ傍ら、家庭では共働きながら幼い子供たちの世話を引き受けてくれた妻に支えられました。両親にも助けられました。職場では学業に理解を示していただけて非常に有難かったです。周囲に方たちの支えに改めて深く感謝の念を抱いています。

Q.現在の1週間、または1日のスケジュールは?

月曜日 国内出張(1日目) 朝の出勤前や、移動時間に講義の復習。
火曜日 国内出張(2日目) 移動時間に研究課題に取り組む。
水曜日 国内出張(3日目) 移動時間に研究課題に取り組む。
木曜日 社内で来客応対や執務を終え、夜間は大学院で受講。
金曜日 取引先への訪問打ち合わせや社内での執務の後、取引先との会食。
土曜日 朝から夕方まで大学院で講義を受講。朝と夜は家族との時間に。
日曜日 朝から夕方まで大学院で講義を受講。終了後たまに「ちょい飲み」も。

Q.今後、東洋大学大学院を目指される方たちへのメッセージを

ご自身の2次試験合格後を思い描いて、もし体得した知識の実践に不安を感じられる場合には、登録養成課程を強くお勧めいたします。その中でも仕事やプライベートとの両立を求める方にはとって、東洋大学は最も適した選択肢の1つとなることでしょう。半年間や1年間の他の養成課程と比べると、同じ量を2~4倍の時間をかけて学べるので学習の質や効果がより高まる点、負荷が分散できるので生活上の無理が軽減できて安定したパフォーマンスで取り組める点のメリットは、非常に高いといえます。また、MBAプログラムを同時にご検討されている方にとっては最良の選択肢といえます。

年々受験倍率が高まっているそうなので、受験の時期は競争倍率が比較的低い早めの方をお勧めします。

2017.2 加藤 剛毅氏(第6期生)

※掲載されている内容は2017年2月現在のものです。

Q.大学院に、進学しようと思った動機・経緯は?

私は、早稲田大学法学部を卒業後、2002年(平成14年)に旧司法試験に合格し、1年半の司法修習を経て、2004年(平成16年)に弁護士登録をしました。弁護士登録当初、都内の法律事務所に計5年間勤務し、企業法務、倒産事件や一般民事事件を幅広く経験したあと、2009年(平成21年)9月に、地元埼玉の現事務所に移籍し、現在に至っています。

私が弁護士登録をしたあと、司法制度改革により、司法試験の合格者数が倍増し、それに伴って弁護士の数が大幅に増えたことで、弁護士登録10年の節目に差しかかっていた私は、今後は何か得意分野を持ち、他の弁護士と差別化していかないと生き残れないという危機感を強めていました。そうした中、たまたま日経新聞の記事で、企業経営に関して幅広い知識や思考方法を得られる中小企業診断士という国家資格の存在を知りました。以前より、中小企業からのご相談先として、弁護士は最後の相談先であり、もっと早くご相談いただければ他に選択肢もあったのに、というもどかしさを感じることが多々あり、中小企業の気軽なご相談相手になりたいという気持ちを抱いていたことや、中小企業診断士の資格を保有している弁護士は、全国的にもまだまだ少数であることから、他の弁護士との差別化にもつながるだろうと考え、一念発起して挑戦してみることにしました。

一次試験は最初の受験の年に無事通過しましたが、二次試験は不合格でした。そこで、その翌年の二次試験合格を目指して勉強していたのですが、二次試験の筆記試験の勉強をしている中で、なかなか手応えを得られずに悩んでいたところ、養成課程の存在を知りました。このまま二次試験の勉強を続けるよりも、養成課程に進めば、5回の診断実習や数多くの演習を通じて、より実践的な知識やスキルを身につけられるのではないかと考えたのが、大学院に進学しようと思ったきっかけです。

Q.なぜこの大学院を選んだのか?

自分なりに色々と調べた結果、複数ある養成機関の中でも、本学では、平日に仕事をしながら週末に通学でき、かつ、MBAも取得できることや、2年間に5回の診断実習や数多くの演習を通じて、じっくりとより実践的な知識やスキルを身につけることができるのではないかと考えました。そこで、意を決して妻に相談したところ、学費の負担や子ども達と週末に過ごす時間が大幅に減ってしまうなどの点から最初は反対されましたが、最後には何とか説得して、2015年(平成27年)4月、本学の中小企業診断士登録養成コースに進学することになりました。

Q.大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことはありますか?

大学院の講義や演習、実習では、単なる座学はほとんどなく、16名の同期生をいくつかのグループに分けて、グループワークをすることがほとんどでしたが、その中で気づいたことは、数あるフレームワークや思考方法がある中で、自分なりの思考方法やプロセスを確立し、それを通じて導き出した自分なりの具体的な問題解決法や改善策を、他人にも納得できる言葉で、きちんと論理的にアウトプットすることの重要性です。いかに優れた考えをもっていたとしても、他人に伝えて納得を得られなければ無意味であるという当たり前のことに改めて気づかされました。

Q.大学院の魅力は?

何と言っても、多士済々の同期や先輩、後輩、さらには、実務の第一線で活躍している優秀な講師陣との幅広い人脈を築くことができる点です。社会人になってから、損得抜きのこれだけの幅広い人脈を築くことのできる場は、なかなか他にはないと思います。特に、自分も含めて16名の同期生とは、2年間、ほぼ毎週末顔を合わせ、演習や5回にわたる診断実習を通じて互いに切磋琢磨しながらも、一緒にお酒を飲む機会も多く、まさに、「同じ釜の飯を食う」という言葉どおり、そうしたことを通じて、生涯にわたる友人を得られたことが、自分の人生における大きな財産であると感じています。

Q.大学院での学びを通して得たものは?

前述した内容と重なりますが、大学院の講義や演習、実習では、単なる座学はほとんどなく、16名の同期生をいくつかのグループに分けて、グループワークをすることがほとんどでしたので、自分なりの思考方法やプロセスを確立し、それを通じて導き出した自分なりの具体的な問題解決法や改善策を、他人にも納得できる言葉で、きちんと論理的にアウトプットする力が、大学院での学びを通して得たものです。

Q.論文の研究テーマは?

中小企業における事業再生の研究 ~小規模事業者向けの「特定調停スキーム」を中心に~

Q.指導を受けた教員とのエピソードを教えて下さい。

指導教授は井上善海先生でしたが、井上先生は、非常にユーモアに溢れ、人格的にも尊敬できる大変温和な先生で、ゼミに出席した際、先生から、先生ご自身の経験談やユーモアを交えながらも、いつも、幅広い知識・経験に裏打ちされた的確なアドバイスをいただくことができ、非常に勉強になりました。井上ゼミは、いつも和やかな雰囲気で、居心地がとても良かったです。

Q.大学院での学びが、今どんな形で役立っていますか?

私の本業は弁護士業ですので、もともと、論理的思考や論理的な文章を書くことについてはそれなりに自信を持っていましたが、大学院での学びを通じて、より一層、その点に磨きをかけられたと感じています。また、訴訟案件では、最終的な判断者である裁判官を説得することが中心的な目標になるわけですが、訴訟における主張書面や証拠の提出、弁論期日における裁判官とのやりとりは、全て、判断者である裁判官を説得するためのプレゼンの場であると位置づけ、従来の文章中心の弁護活動から、場合によっては、図や表を用いることにより視覚的に訴え、これまで以上に、数多くの案件を抱えて多忙な裁判官にもわかりやすい弁護活動を意識するようになりました。さらに、本業の仕事ではあまり利用しませんが、演習や実習を通じて、エクセルやパワーポイントに関する最低限のスキルが身につきました。このスキルは、今後、セミナーや講演活動などをするうえで、役立つものと考えております。加えて、いかに、自分自身に付加価値をつけ、顧客に選んでいただけるよう差別化するかという点について、マーケティングの考え方を応用することができ、様々な形で大学院での学びが役立っていると実感しています。

Q.お金のやりくり方法や授業料などの捻出方法や、生活費のやりくり方法など工夫した点や家族や職場のエピソードなどがあれば教えてください。

私は、現在、弁護士が複数在籍している共同事務所(弁護士法人)に所属していますが、内部的には、所属事務所からは独立した個人事業主です。そして、自分の収入から一定額を、毎月、家計を任せている妻が管理する口座に送金しているのですが、その残りを貯蓄したお金で授業料を捻出しました。

Q.現在の1週間、または1日のスケジュールは?

月曜日 通常の弁護士業務
火曜日 同上
水曜日 同上
木曜日 家事調停官(非常勤)として、週1日、さいたま家庭裁判所に勤務。夜間は大学院で講義やゼミに出席。
金曜日 通常の弁護士業務
土曜日 大学院で講義や演習・実習に出席(講義等がない日は、朝から子ども達の相手、夕方からジムで運動)
日曜日 大学院で講義や演習・実習に出席(講義等がない日は、午前中は勉強、午後は少し子ども達と遊んで、夕方はジムで運動)

Q.今後、東洋大学大学院を目指される方たちへのメッセージを

診断士の資格取得を目指す方は、1次試験合格後、2次試験合格を目指すルートが大半かと思いますが、より実践的な知識やスキルを身につけるという意味では、養成課程も選択肢の一つとして、十分、検討に値するものと考えております。そして、数ある養成課程の中では、平日昼間に半年~1年間で集中して勉強をする課程もありますが、そのような養成課程は、仕事をしながら通学したいという社会人には向いていません。この点、東洋大学大学院は、基本的に、週末の土曜・日曜に通学することができるので、仕事をしながら通学したいという社会人には最適だと思います。

2016.11吉本 悟史氏(第6期生)

※掲載されている内容は2016年11月現在のものです。

MBAと診断士の資格を、コンサルティングという枠を超えて教育分野でも活かしていく道を探っていきたい。

Q.なぜ登録養成コースを選択したのか

養成課程に進もうと思った直接のきっかけは3度目の2次試験不合格でした。私は元々大手IT系企業およびコンサルティングファームにて技術系サラリーマンとして従事した後2010年10月に会社設立し、現在はITコンサルタントとして独立している経歴を持っています。

このような経歴から仕事上、ITを単なる業務効率化だけでなく企業経営にも役立てたいとの思いをかねてから抱いており、経営学を体系的に修得できる中小企業診断士の勉強を20代後半から始めたものの、当時は全く刃が立たず受験すらせずに挫折。その後試験制度が科目合格制になってから勉強を復活させ2007年には運良く1次ストレート突破するも2次の壁に阻まれ2度目の挫折を味わうことになりました。

それからは公私共に忙しく、とても受験勉強などをしている暇などなかったのですが、独立してビジネスが安定しだしてから一念発起して再々挑戦し、試験委員が換わったからか、2007年受験時とはガラリと傾向が変更された1次に戸惑いつつ、3年かかってようやく2014年に1次合格するもその年の2次はまたしても不合格。

さすがにこの資格は自分には向いていないのではとネガティブ思考に陥り、翌年に4度目の2次を受験しようか悩んでいた頃、東洋大学大学院に設置されている中小企業診断士登録養成コースの説明会が年末に開催されていたので、他の取得選択肢も一度考えてみようと思い、専攻長である井上善海先生直々の説明会に参加したところ、働きながらでも通えそうだと判断し受験を決めることになりました。

後で知ったところ2倍の競争率だったらしいのですが運良く合格できたので、家族も含め費用対効果も鑑みながら改めて熟考しました。その結果、やはりどう考えても実践に役に立つとは思えない2次試験対策に多くの時間とコストをかけるよりも、本コースで理論と実践を一体とした「実践経営学」をじっくり学びながら、中小企業診断士の資格だけではなく、社会人歴20年という節目において、これまでの仕事の集大成を修士論文という形で残し、MBAも併せて取得できることに大きなメリットと人生の幅をより広げていける可能性を感じたので、本コースへの入学を決めることになりました。今でもこの選択は間違っていなかったと思っています。

Q.仕事と家庭生活、大学院の両立はどのようにしているのか

これについては、何といっても「家族と職場の理解および計画的行動の徹底」に尽きます。本コースでは主に土日に演習や企業診断実習(以下、実習)が行われますが、実習先企業訪問や報告会は大抵平日に終日開催されるため仕事は休まなくてはならないし、その他にも演習での課題や実習での個人作業、およびゼミや論文に伴う調査・分析や発表のための資料作成など、平日にも多くの時間を割かねばなりません。

そのため、どうしても家庭と仕事をある程度犠牲にしなければならない場面が出てくるのですが、そこは徹底的に家族と職場の関係者に対して入学目的と想いを説明しつつ理解いただくように努め、自分自身も行動変革しました。

具体的には、コースの年間スケジュールを仕事と同レベルで常に意識しながら、演習や実習のない休日はとにかく家族との時間を優先し、子供の行事と演習や実習が被ってしまった場合は(中小企業庁が定めた最低履修時間を下回らない前提で)割り切って休むことにしました。また、実習先企業の都合で平日に休まなくてはならない場合は、できるだけ早期に職場の関係者に共有しアレンジするように心掛けました。

このように、以前に比べてより計画的かつ集中的に時間を使うように努めたことで、家族とは短くても密度の濃い時間を過ごすことができ、また仕事においても限られた時間内で生産性やパフォーマンスを向上すべく立ち回れるようになったと思います。

さらに、論文のテーマをいろいろと考えたり整理したりする際には、スマートフォンやクラウドサービスを利用して、仕事や移動時等の隙間時間の有効活用にも努めました。

Q.将来の夢・展望は?

現在は2年の秋学期で、予定されていた5回の実習は全て終わっているので、講義内容も卒業後や資格取得後の話題が増えてきています。私が診断士の勉強を始めた頃は、資格取得後は経営コンサルタントとして独立することが夢でしたが、独立した今となっては将来の目標が変わってきました。

独立してお客様を側面支援したり、様々なキャリアを持った社会人が集う本コースで学んだり、時には経営学部の学部生と交流したりするうちに、自分が20年関わってきたIT業界(特にエンタープライズIT市場)が抱える諸課題に対する経営学的アプローチを探求したい想いだけでなく、自分が蓄積してきたスキルやノウハウを後の世代に伝えていきたいという想いも募ってきています。

元々、将来的には漠然と教育に関わりたいという想いがあり、かつ今後は大学も変革して民間から講師を登用することが当たり前になってくるので、卒業後は何らかの形でMBAと診断士の資格を、コンサルティングという枠を超えて教育分野でも活かしていく道を探っていきたいと思います。

Q.受験生へのメッセージをお願いします。

本コースのように、大学院に設置されている養成課程のメリットは、やはりなんといっても「社会人で大学院生の身分を享受できる」ことでしょう。

世の中の学割サービスを利用できることはもちろん、学食、大学生協、大学図書館その他大学内の設備が使い放題なのは、時間のない社会人にとって本当に助かります。特に“東の横綱”と言われている学食の規模とコスパの高さは圧巻です。

そんな環境の中で勉強できることに加え、講師陣は名実ともに診断士業界の第一線で活躍されているプロコンばかりで、講義内容が本当にハイレベルで充実しています。特筆すべきは、毎年9月に3日間開催される本コースの名物「ビジネスゲーム」です。私が社長を担当したグループは熱戦の末に優勝しましたが、この演習を経験できただけでも東洋大に入学して良かったと今でも思っています。

更に、当然のことながらMBAも取得できる大学院なので、中小企業庁で定められている中小企業診断士に必要な知識のみならず、経営学に関するアカデミックな理論や実践的なコンサルティングスキルについても、ゼミや演習という形で学べるということも大きなメリットといえます。本コースは博士前期課程という位置付けなので、より研究に没頭したい場合は博士後期課程(いわゆるドクターコース)に進む道があることも大学院としてのメリットのひとつでしょう。実際に、2015年4月から(もちろん働きながら)博士後期課程に進んだ先輩もいらっしゃいます。

以上が本コースの主なメリットですが、一方で、現実的には良いことや楽しいことばかりではありません。

入学時のオリエンテーションに参加していただいたある卒業生から、「MBAコースと診断士養成コースの“ダブルスクール”に通うと考えた方がいい。」とのコメントがありましたがまさにその通りで、働きながらの通学は優雅なキャンパスライフなど全く期待できないことは肝に銘じた方が良いでしょう。

本コースは、基本的に木曜夜はMBAコースのゼミおよび演習で、土日日中は養成課程のカリキュラムをこなすというスケジュールですが、ただ出席して受け身で流すという学部生時代のような過ごし方はできません。1年の春学期は3月半ばから始まりますが、実習が始まる前の数ヶ月間は理論と演習中心でひたすら資料作りとプレゼンが続くので、ExcelやPowerPointが使えず、かつロジカル・ライティングができない人はとても苦労していました。

また、本コースを希望する場合は、漠然とでもいいので修士論文のテーマをイメージしておくことをお勧めします。その方が面接時の質問に対してスムーズに答えられるし、入学後もテーマがなかなか決められずに迷走して時間を浪費することを防げます。

大学院卒で修士論文を執筆した経験がない限り、MBA向けの論文執筆もかなりハードですので、中小企業診断士の資格だけをできるだけ労力をかけずに短期間で取得したいという方には大学院の養成課程をお勧めしません。やはり大学院は“研究する学府”であるという意識がないと自主的に修士論文を書くことが難しくなり、ストレスばかり抱えることになるかと思います。

以上、少しばかり厳しいことを書いてしまいましたが、逆を言えば学ぶ機会は本当に多くありますので、2年間じっくり腰を据えて(資格取得のためだけではなく)学問を深める気概をお持ちの方には、本コースの受験を検討する価値は十分にあると思います。事実、私もMBAコースでの学びの中で、資格取得のための勉強の浅薄さを思い知り、アカデミックで高度な講義内容に何度も脳味噌を揺さぶられる体験をしました。この体験は、日々の仕事や受験機関での学習では絶対に得ることはできないでしょう。

Q.その他訴えたいこと

入学してから1年半以上経った現在、振り返ってみると入学時と比較して大きな成長を感じる自分が居ることに気付きます。

その理由を考えてみると、“能動的に”考え、動くことができたからなのではないかと思うようになりました。というのも、大学の学部生時代や診断士受験機関では、とかく提示された課題をこなしていくという受動的な学習スタイルが定着してしまいがちですが、本コースでケーススタディに取り組む際には「☓☓メソッド」「△△フレームワーク」のような表層的かつ小手先のテクニックではなく、複数の視点から問題を抽出し、その真因を探り、そして課題を導出していくプロセスを徹底します。

これを可能な限り主体的に行うよう心掛けたことにより、同期との様々な議論の中で40代の私でも成長を感じることができたので、養成課程での成長のためにはまず“主体性”が必要だと考えます。そしてその経験が、実務にも活かされることは言うまでもありません。

日常では経験できない“アカデミック・ハイ”を体感しながら能動的・主体的に問題と向き合うことのできる『MBA診断士』を目指したい方、是非お待ちしております!

2016.7 中村 秀剛氏(第2期生)

※掲載されている内容は2016年7月現在のものです。  

真の経営コンサルタントになるための一番の近道

Q.大学院に、進学しようと思った動機・経緯は?

現在のビジネスはIT無しには語れません。20年ほど前までは、ITは業務効率化やコスト軽減が目的でした。しかし、20年ほど前からインターネットを活用したビジネスが世の中の仕組みを変えることを何度も目撃しました。私はシステム開発の現場で、特にベンチャー企業の依頼を受けて世の中にないシステムを開発するという経験を重ねてきました。その際、経営者が考えていること、見えていることを同じ視点にたって実現する必要性を痛感しました。プログラミングや設計には自信がありましたが、ビジネスのことを深く知りたいと考え、中小企業診断士の資格を志しました。働きながら資格の学校に通い、1次試験をパスしましたが、2次試験には2回失敗しました。このまま試験勉強を続けて資格を取って終わるよりも、真の経営コンサルタントになるための近道として、 大学院への進学を決意しました。

Q.なぜこの大学院を選んだのか?

先の問いとも関連しますが、中小企業診断士の2次試験に限界を感じたことがその理由です。「2次試験は国語の試験」と言われるとおり、与件文と問いに対して、記載された日本語に基づいて答えを組み立てるテクニックが求められます。しかし私は、与件文から類推される企業風土や従業員の普段の生活を妄想しては、誰も回答しないようなアドバイスを記載し、2次試験に手こずっていました。2回目の2次試験に失敗した後、私は複数の養成課程コースを持つ大学・教育機関の説明会に参加しました。東洋大学大学院の説明会で、この養成課程を立ち上げた当時の小嶌教授のお話をお伺いした際、養成課程を立ち上げたのは「試験対策を越えた真の経営コンサルタントの育成」が目的であると知り、自分のやりたいことが実現できるこの大学院にお世話になることに決めました。

Q.大学院の魅力は?

大学院では様々な経歴やスキルを持った年齢の違う同級生が2年間毎週のように顔を合わせて切磋琢磨します。また、毎回の講義では、テーマに会った教員・教授や社外のコンサルタントの方が指導してくれます。そのような方々との交流は、自分にない新たな視点を得ることができると共に、プロのコンサルタントとしての将来のあり方を定義することができました。

Q.論文の研究テーマ・授業の内容は?

授業では5回の経営診断実習が印象に残っています。毎回、社長や経営者と直接対峙して質問や意見をぶつけ合う機会を得られました。1社2ヶ月という時間を費やすこの実習では、相手の立場に立って本気になって取り組みました。提案した内容が受け入れられて少しでも売上向上などの結果に結びついたことは自信になりましたし、その後のコンサルティング活動のベースとなりました。

Q.指導を受けた「教員」との「エピソード」はありますか?

様々な教員の方から指導を受けましたが、特にプロのコンサルタントとして活躍している方々の話し方・振る舞いが印象に残っています。コンサルタントは相手の悩み・課題を理解し、解決に向けた知識やヒントを与えるだけでなく、相手の習慣や行動を変革させる役割を担っています。コンサルタント自らが熱い気持ちを持ち、相手に寄り添い、気持ちを動かすことが不可欠です。第一線で活躍している方々はそれぞれの方法で我々受講生に行動変革を導いてくださいました。

Q.大学院での学びが、今どんな形で役立っていますか?

現在、私は中小企業・ベンチャー企業の経営者や起業家の方々とお付き合いしております。経営者に対して初対面でも物怖じせずに会話し、悩みや課題を引き出すことが、自らの強みであると感じています。大学院での2年間で様々な講師の方、経営者の方と真剣に接し、日々の行動を仮説・検証で振り返った結果、今の自分が存在しています。

Q.今後、東洋大学大学院を目指される方たちへのメッセージを

以前の私と同じように2次試験対策に限界を感じている方がいらっしゃれば、東洋大学大学院は間違いなくあなたの人生を切り開く力となります。

現在、中小企業診断士のコミュニティーにおいては、他の養成機関・大学院との交流も盛んですが、東洋大学は卒業生・在校生との縦のつながりも強固であることが特徴です。さあ、皆さんも私たちと一緒に真のコンサルタントとしての一歩を踏み出しましょう!

2016.6 重松 久惠氏(第4期生)

※掲載されている内容は2016年6月現在のものです。

実企業の診断体験を通してコンサルティング・スキルを身につけ、卒業後のキャリアを充実したものに

Q.大学院に、進学しようと思った動機・経緯は?

私は、ファッション業界を中心に以前からコンサルティングをしていたのですが、そうした中で、「自分が関わった企業の事業は必ず成功させたい」と思いはじめました。そこで、最初は中小企業診断士の資格取得を目指しましたが、試験対策の勉強では学べない、経営や戦略の知識を得たい、そして実践的なコンサルティング・スキルを身につけて仕事に役立てたいと考え、大学院進学を決めました。また、修士論文のテーマを考え、情報を集めて整理し、論旨をまとめていくことを通じて、自分自身のドメインを構築できるのではないか…と思ったことも動機の1つです。

Q. なぜこの大学院を選んだのか?

基本的に授業が土曜日・日曜日に、ゼミは平日の夜に行われるので、仕事との両立が可能なことが一番の理由です。加えて、キャンパスが都心にあり、仕事先や自宅からアクセスが良い、という利便性も考慮しました。他の養成機関・大学院に比べて、実習指導員や演習講師陣の年齢層が40~50代と若く、実務で活躍されている現役コンサルタントが指導にあたる点も魅力的でした。

Q.大学院の魅力は?

大学院での2年間は、思った以上に仕事との両立が大変ですが、やはりMBAの学位と中小企業診断士の資格が2年間で同時に取得できることが魅力です。また、ふだんの閉じられた仕事関係の中では知り合えないような、多様な経歴を持つ同級生や先輩と知り合いになれて、研究や仕事に役立つ情報交換ができることが有意義でした。

Q. 論文の研究テーマ・授業の内容は?

論文のテーマは、「中小繊維製造業におけるデザインマネジメントの研究」です。長く仕事をしていたファッ 重松さんション業界が産業として衰退する中、中小企業診断士の視点で研究してみたいと考えました。ゼミを担当していただいた井上教授にはテーマ設定やアプローチのしかたからていねいに指導していただき、自分自身の過去の経験と大学院での学びを結びつけることができました。

Q.指導を受けた「教員」との「エピソード」はありますか?

入学してすぐに、グループディスカッションの成果をプレゼンテーションし、それをビデオに収録して、クラスメイトや担当の木下先生から「良いところ、直したほうがいいところ」のコメントをもらう、という授業がありました。見たくない自分の姿を直視しなければならず、厳しいコメントもいただいたのですが、「では、どうすれば改善していけるか?」「良いところを伸ばすにはどうすればよいか?」という具体的なアドバイスをもらい、スキルアップができたことが自信につながりました。また、井上先生の経営戦略論の授業で、企業戦略の策定手法はそのまま個人にも適用できると先生からおしえていただき、自分自身のキャリアの棚卸やこれからのビジネスモデルについて計画を描けるようになったことが大きな収穫でした。

Q. 大学院での学びが、今どんな形で役立っていますか?

現在は、今までやってきたコーディネーターとしての仕事に加え、東京商工会議所、中小企業基盤整備機構、横浜企業経営支援財団の経営アドバイザーとして中小企業支援の仕事をしています。これらの仕事には中小企業診断士の資格が必要ですが、それだけではなく、大学院で学んだことが実践ですぐに役立つことを実感しています。また、大学院の講師として授業をする機会にも恵まれ、自己実現の場が拡がっています。

Q.今後、東洋大学大学院を目指される方たちへのメッセージを

社会人になってからの勉強は本当に楽しいです。実践でやってきている仕事、これからやりたいと思っている仕事に大いに役に立ちます。興味のあることをさらに深め、専門性を磨いていくことで、自分が成長できるだけでなく、社会に貢献することもできます。ぜひ大学院で専門的な知識を身につけ、「なりたい自分」を具体的に描くステップとしていってください。

2015.6 宮野 公輔氏(第6期生)

※掲載されている内容は2015年6月現在のものです。

理論だけでなく実践を学べる場だと改めて感じました。毎回新しい発見や学びを得ることができています。

Q. 進学しようと思った動機・経緯は?

進学の動機は、仕事上どの職種においても経営に携わる全てについて理解を深める必要性を強く感じていたことです。また現在人事部にて教育と採用の仕事をする中で、会社の経営戦略にあわせた新しい採用スキームの構築や、より良い人材育成プログラムの立案をしたいと考えていたため、経営全般についての知識をより深く体系的に学ぶことが必要だと思い、進学を決意いたしました。

現在は仕事と学業の両立を目指し、メリハリをつけながら、平日夜間と週末に学校に通っています。

Q. 大学・大学院で学んでみて気づいたこと・発見したことは?

理論だけでなく実践を学べる場だと改めて感じました。教えてくださる方々も大学教授や現役の中小企業診断士としてご活躍の実務家など多様で、理論と実践をバランスよく学ぶことができる環境だと感じています。

また、一緒に学ぶ同期との繋がりは非常に刺激になります。16名いる同期は、様々な業界で活躍している意欲溢れる方々ばかりなので、その方々とケーススタディやフィールドワークで意見を交わしたり考えをぶつけ合ったりすることで、毎回新しい発見や学びを得ることができています。

Q. なぜこの大学・大学院を選んだのですか?

理由は3つあります。

1つ目は、実践的なカリキュラムです。講義内容に合わせて、様々な専門分野でご活躍されている方々が実践を踏まえて教えてくれる、教授陣や講師陣の層の厚さです。

2つ目は、ゼミの担当教授を、学びたい専門領域に合わせて自分で選ぶことができる点です。

本校では、人事を専門としてご活躍の幸田 浩文教授のもとで学ぶことができるということが、私にとって大きな理由になりました。

3つ目は、総合大学ならではの充実した環境です。通学に便利な都心のキャンパスや、設備・蔵書数も大満足の大学図書館、そして全国で人気No.1に輝いた学食など、非常に恵まれた環境でキャンパスライフを過ごすことができるのは大きな魅力でした。

Q. 大学・大学院での学びを通して得たものは?

経営に関する知識を深めることができているのは勿論のこと、より深く物事の本質を考え抜いていく思考力(ロジカルシンキング)と、その考えを相手に伝え(コミュニケーション・プレゼンテーションスキル)、そしてまとめて形にしていく(ファシリテーション・マネジメントスキル)を、体感型で学ぶことができていると感じています。

Q. 現在の研究テーマについて教えてください。

授業については、経営に関する全てを網羅的に学んでいます。

具体的には、「経営戦略論」「経営戦略演習」「マーケティング戦略論」「流通戦略論」「人的資源管理論」「財務分析論」「生涯マネジメント論」「生涯戦略論」「情報システム論」「中小企業経営論」などです。

その他に経営診断実習があります。

実習については、これから実施するのですが、実際の企業に行き、経営者とお話をしながら経営診断を行うというもので、準備も含めて非常に大変だとは聞いていますが、経営コンサルタントになる上で、最も重要で学びが多いカリキュラムのうちの一つだと思うので、今から実習に行くのが楽しみです。

研究テーマは「わが国の流通業における人材育成プログラムの課題と発展」という題目で研究を進めています。

自分の会社の人材育成プログラムの構築に役立てることができるように設定をしましたが、研究する上では自社のことばかりではなく、他社との比較が非常に重要になってきます。その為、流通業・小売業の他社の事例や業界の垣根を越えて様々な会社の実際の事例を調査し、分析を進める中で自社の経営戦略に合った、人材育成プログラムについて研究を進め、業務に役立てたいと考えています。

Q. おすすめの科目は?

人材マネジメント論(幸田 浩文教授)経営資源の要素である「人」について、経営戦略と合わせながら体系的に学ぶことができます。

経営戦略形成(井上 善海教授・佐藤 剛教授) 経営戦略に必要なフレームワークの本質的かつ実践的な使い方や、実際の企業事例から読み解く経営戦略など、単なる知識に留まらず深く考察する力を養います。

コンサルタント思考法(木下 潔教授) コンサルタントとして必要な実際の企業訪問を想定しての問題・課題の洗い出し方を学びます。思考法やプレゼンスキルなど、ロールプレイングで実体験できます。

Q. 将来への展望は?

卒業後は現在の会社に貢献できるように、学んだことを最大限に活かしていきます。定年退職後には、地元北海道函館市の地域再生の仕事にも携わることができたらいいなと漠然とですが、考えています。

Q. 時間のやりくり方法は?

大学院に通うと、家族との時間が減ってしまうので、週末には学校に行く前に、できるだけ子供達と公園でサッカーをするようにしています。

また家族揃っての食事の時間は今まで以上に大切にしています。

Q. 1日のスケジュールは?

5時00分 起床 週末は通常学校行く前に近くの公園で子供達とサッカーをする。
7時00分 シャワーを浴び朝食 週末の朝食作りはパパの仕事、家族で食事。
9時00分 大学へ出発 通学の電車の中で講義や研究に関する書籍や、論文を読む。
10時40分 授業開始 ランチは学食もしくは近くの定食屋で同期と食事。
18時00分 授業終了 終了後たまに同期でチョイ飲みも。
19時30分 家族で夕食 その後映画を見たり、家族との時間を過ごす。
22時00分 就寝 平日、週末問わず、基本は22時には就寝する。

Q. 東洋大学大学院を目指そうとする受験生にむけて一言メッセージをお願いします。

豊富な知識を持つ教授陣だけでなく、多様な実務体験をもつ実務家の方々からも知識やノウハウを学ぶことができます。より実践的な学びを望む方には、非常に満足度の高いカリキュラムになっていますのでぜひお勧め致します。

2014.7 田中 克昌氏(第4期生)

※掲載されている内容は2014年7月現在のものです。

疲れを忘れ、完全に没頭できる面白さがここにはあります。

Q. 働きながら大学院で学ぼうと思った理由を教えてください。

電機メーカーで企画職として働いているのですが、日々の業務において、ビジネスに必要な経営、財務、法務などの分野の実践的な知識・スキルが不可欠となります。そうした中で、仕事との相乗効果を期待し、MBAを取得したいと思い至りました。さらに、中小企業診断士の資格も同時に取得できればと思い、働きながらMBAと中小企業診断士資格の両方を取得できる大学院を探しました。この条件を満たす大学院は多くはありませんが、その中でも名実ともにトップである東洋大学大学院を選びました。

Q. 研究テーマについて教えてください。

「情報技術が変える企業とエンドユーザーとの関係(副題:情報技術の進展とビジネスモデル)」というテーマを研究しています。このテーマは、業務においてこれまで取り組んできたことの集大成であり、今後のICT関連のビジネスモデルを整理し、発展させていくうえで、大変有効だと考えています。

Q. 大学院生活で印象に残っていることはありますか?

特に印象に残っているのは、2泊3日の合宿形式で行われたビジネスゲームです。複数のチームに分かれ、社長や取締役、部長などの役職を割り振り、企業の経営をシミュレーションします。ビジネスゲームが進むにつれて、会社経営の臨場感がみなぎり、市場調査やさまざまな策略を巡らし、真剣勝負になります。幸いなことに私のチームは当初苦戦したものの、中盤からは圧倒的な大差をつけて優勝しました。小嶌教授から「もはや中小企業ではない」というお言葉をいただいたこと、立派な表彰状をいただいたことは忘れられません。

また、中小企業診断士登録養成コースでの企業実習は大変有意義な経験でした。直接、経営者の方にお会いして、経営状況などをヒアリングし、実際に経営者の方に提案するという実習は、「勉強」という枠を超え、ほぼ「仕事」を行っているという感覚でした。

Q.仕事と学びはどのように両立していますか?

修士論文の執筆は、平日に仕事をしており土日は授業があるため、まとまった時間を確保することに苦労します。早朝や夜、あるいは通勤時間も活用しながら、細切れの時間を使って毎日少しずつ書きためています。入学当初は体力的に少々きつかったのですが、1年目の7~8月頃に、前述の企業実習がはじまり、9月にビジネスゲームがありました。このあたりからどんどん面白くなっていき、疲れを忘れるくらいに没頭しました。

大学院に通うことによって、以前と比べ家族と過ごす時間は短くなってしまいましたが、結婚記念日や子供の誕生日などは盛大に祝いの会を企画するなど、メリハリのついた密度の濃い時間を過ごせています。


Q. 働きながら大学院で学ぼうと考えている人にメッセージをお願いします。

大学院の授業では、教授陣だけでなく、さまざまなタイプの中小企業診断士の実務家からビジネスの現場での貴重なノウハウを伝授してもらえます。経営やコンサルティングに関してアカデミックかつ実践的なスキルの向上を狙う方には、ぜひお勧めいたします。

2013.6 谷 信宏氏(第3期生)

※掲載されている内容は2013年6月現在のものです。

仕事との両立は、体力的には大変ですが、ここに来て学ぶことが純粋に楽しい。

Q. 働きながら大学院で学ぼうと思ったのはなぜですか?

電機メーカーで技術職として働くなかで、自身のスキルアップの必要性を感じ、独学で中小企業診断士の勉強を始めました。しかし1次試験合格後に「資格取得は目的ではなく手段である。目的は企業内診断士として実践で活躍することだ」と考えなおし、より実践力を習得できる中小企業診断士登録養成コースで学ぶことに思い至りました。さらに、MBA(経営学修士)の取得を目指すことで、経営に関する知識を広め、深めたいと考えました。

Q. 東洋大学大学院を選んだ理由は?

働きながら通学できることが第一条件でしたが、説明会で教員の方と実際にお話をしてみて、自分が書きたい論文テーマに対して細かいアドバイスを受けられそうだと感じ、入学を決意しました。また、大学院の雰囲気が明るく「ここなら働きながらでもやっていけそうだ」と直感的に感じたことも大きなポイントでした。

Q. どのようなスケジュールで大学院に通学しているのですか?

基本的に木・土・日の週3日、大学院に通っています。木曜日は仕事帰りに学校に来て、18:10~19:40までゼミに出席。ここでは「中小製造業における戦略的な技術構築」というテーマで研究を進めています。土・日は10:30~17:50まで、中小企業診断士登録養成コースの講義・実習を受けています。

平日のほとんどが残業という忙しい状況にも関わらず、授業のある木曜日だけは定時に上がらせてくれる職場と、土日もほぼ勉強漬けの私を暖かく見守ってくれている家族には本当に感謝しています。

Q. 仕事との両立は大変ではないですか?

体力的にはもちろん大変ですが、精神的にはとても充実しています。同じ診断士コースで学んでいる同級生は、年齢が20代から50代までと幅広く、職業も私と同じく電機メーカーで働いている方や元役人の方など、実に多種多様です。皆さんがいろいろな経験をされていて話すだけでも勉強になりますし、一緒に学んでいて非常に刺激的です。授業が終わると先生も交えて一緒に食事に行ったりと、大変良好な関係が築け、楽しい雰囲気の中で学習できています。いまでは、学校に来て仲間と勉強することが、日々のストレス解消に繋がっていると感じるほどです。

Q. 今後の目標について聞かせてください。

修了後はまず、社内診断士として経営戦略立案の業務に携わり、技術と経営の両方の知識を生かしていきたいです。長期的な目標として、コンサルタントや経営者として独立できればと考えています。英語も勉強して海外進出することも密かに夢見ています。

Q. 働きながら大学院進学を検討している方にメッセージをお願いします。

少しでも興味のある方は、やってみて絶対に後悔はしないと思います。ここでは2年間かけてじっくりと、豊富な知識と経験を持つ先生のご指導のもと、経営に関する幅広い知識と、中小企業診断士として必要な実践力を身につけることができます。費やした時間やお金以上に、大きな価値が得られると確信しています。

2013.3 石村 飛鷹氏(第2期生)

※掲載されている内容は2013年3月現在のものです。

 2次試験では得られない実践的なコンサルティング・スキルを身につけたいと思い、養成課程を志しました。東洋大学は仕事を休職せずに受講できる点、MBAを同時に取得できる点が魅力でした。中でも知り合いで本コースで教えられている診断士の先生から「絶対実力になる」と教えてもらったこと、そして最後は小嶌教授から「一生ものの経験になる」と自信を持って答えていただいたことが決め手でした。

 在学中に中小企業の支援機関に転職し、今は支援の現場で働いています。本コースで学んだ理論と実践的経験は日々の業務でひじょうに役立っています。5回の診断実習での経験は、職務経歴書に書けるくらいの内容でした。仕事柄、養成課程出身者と2次試験で合格した診断士の双方とお会いしますが、スキルには雲泥の差を感じます。

2012.4 加藤 敏幸氏(第3期生)

※掲載されている内容は2012年4月現在によるものです。

 入学の動機は、企業経営に対する考え方の枠組みを与えてくれる「経営学」を体系的に学びたかったためです。大学院での学びを通じて、社会人として重ねてきた実務的な知識や経験を学問の体系で棚卸して、足りない部分を補強し、ライフデザインを再構築しようと決意したためです。

 入学してよかったところは、2点あります。1点目は、理論を学び学問的に職務を振り返ることにより、自分の現在の仕事への理解が深まったことです。2点目は、クラスメートとの教科書の枠を超えた実践的な議論です。ケーススタディ中心の演習講義や診断実習の場で、新鮮な気付きと多様性を感受する経験を得たことです。いずれも、ふつうに企業勤務の生活をしているだけでは得られない、稀有な体験となり、日々の業務や物事を考える際に活かすことができます。

2012.3 酒井 勇貴氏(第1期生)

※掲載されている内容は2012年3月現在のものです。

 東洋大学の経営学研究科は「実践経営学」を標榜しており、経営の実情にもとづいた研究がとても盛んです。ここで学べば、診断士の試験対策一辺倒ではない、「アカデミックな診断士」を目指せると確信したのが入学の動機です。

 よかったところは「多くの出会いに恵まれた」ということです。私の同期は一流企業の幹部・マネージャー経験者のベテランばかり。人生の大先輩に囲まれ、学びの多い学生生活を送ることができました。また、2年間の学習を通じてコンサルティングの前線で大活躍している先輩診断士とも多くの接点をもつことができました。

 卒業後1年半で独立し、東洋大学の診断士コースの演習講義でお世話になった先生の事務所のパートナーとなって多忙な毎日を過ごしています。ここで得た出会いにたくさんのチャンスと勇気をいただくことができました。

2010.5 北澤 治郎氏(第1期生)

※掲載されている内容は2010年5月現在のものです。

中小企業診断士の資格とスキルを身に付けて、ビジネスの現場で役立てたい。

Q.北澤さんは、社会人入学ということですが、なぜ、本学を選ばれたのですか?

私が在籍しているのは、社会人を対象にした「中小企業診断士登録養成コース」です。資格を取ることも重要ですが、ここを選んだ一番の理由は、「理論」だけでなく、「実践」にも力を入れている大学院だからです。理論を中心に教える学校や資格取得を優先する学校は、他にもあります。ただ、それだけでは、実際のビジネスの現場では、あまり役には立たないのではないかと考えています。ここには「理論」に強い大学教授がおられる一方で、現役の中小企業診断士が講師として、「実践」に軸足を置いた講義を担当されていますので、理論と実践、そのどちらもバランスよく学べるので、本学に決めました。

Q.週に何日、通学なさっているのですか?お仕事に支障はありませんか?

診断実習の無い時期は基本的に週3日です。木曜日は夕方の18時10分から21時20分まで。土・日は朝10時40分から、夕方の17時40分までです。平日に2日も3日も授業がある1年制の学校には通えませんが、ここは2年制で、平日の授業は1日だけですから、勤めながらでもなんとか通えます。ただ、やはり時間には限りがありますので、「To Doリスト」などを作り、常にそれをチェックしながら効率良くこなすようにしています。診断実習の時期は、大変そうですが、まだこれからなのでなんとも言えません。少し残念なのは、土・日の休みがなくなってしまい、趣味のロードバイクに乗れなくなったこと。でも、それも2年間の我慢。週末も湘南の自宅から東京まで、通学していますから、ある意味、月曜の朝も憂鬱な気分になることもなく、毎日が普段通りの生活ですね(笑)。

Q.大学院で学んでいらっしゃることは、いまのお仕事と何か関係があるのですか?

現在、私は日本IBMで、クラウド・コンピューティングの営業推進企画とコンサルティングの仕事をしています。ITによるソリューション提案をして、企業の問題解決にあたるというのが主な業務ですが、実際にお客様である企業にお伺いすると、実はITの観点以外からも解決すべき問題がたくさんあることに気づきます。例えば、その企業の戦略や組織に関する問題、あるいは人事労務の問題もあります。コンピュータだけではなく、もっと総合的な解決策を提案しなければ、ほんとうの意味での問題解決にはなりません。そのためには、専門的な知識やスキルの幅を広げ、中小企業診断士の資格を取りたいと考えたのが、本学大学院進学を決めた、そもそもの理由です。

Q.中小企業診断士登録養成コースのみなさんは、やはり、北澤さんと同じような理由で入学なさったのでしょうか?

入学の動機や理由はさまざまでしょうが、中小企業診断士の資格取得というのは、共通の目標です。全員が同じゴールをめざして、がんばっているわけですから、日々、仲間意識も高まってきます。

一方で、年齢は30代から60代の方まで、職業も、ITあり、金融機関あり、すでに博士号をお持ちの方もいて、まさに多士済々な顔ぶれです。同じ会社に長年勤めていると、発想も同じ、カルチャーも同じで、社員同士からの刺激がだんだん少なくなってきますが、これだけ年齢や職業が違うコミュニティというのは、とても新鮮ですね。この新しい仲間との連帯は、将来の貴重な財産になると感じています。

Q.理論だけではなく、「実践を学べる」というお話でしたが、具体的にはどのようなことなのでしょうか?

例えば、「現場実習」という授業があります。実際の企業に赴き、我々が企業診断士として、お客様の問題点を分析し、解決策を提示します。また、経営学を学ぶ者なら誰もが知っている「ファイブフォース分析」や「PPM分析」についても、単に知識として学ぶだけではなく、ビジネスの現場に即したケーススタディの中で実際に応用することを指導していただけます。つまり、知っていると思っていることを本当に実践できる力に変えることができます。

実際、こちらに通うようになってからは、学んだことが、後日、自分の仕事に役立ったというケースもあります。

Q.大学院修了後、中小企業診断士の資格をどのように生かしていきたいとお考えですか?

最初にお話ししましたように、ここで得たものを、まず、現在のコンサルティングの仕事に役立てたいですね。そして、将来的には、定年後も現役で70歳くらいまでは働きたいです。中小企業診断士の資格と経験とスキルがあれば、高齢になっても、社会とのつながりを持って、社会の役に立つことができますし、それが、自分自身の元気の源にもなってくると思います。