※掲載されている内容は2025年3月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
キリンホールディングスにおいて、コスト構造改革などの改革・カイゼン系のプロジェクトや買収したベトナム飲料会社のPMI、国内販売チャネル政策の再構築などに取り組んできました。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
キャリアプラトーを感じ始めていたのと、自身の能力の棚卸をしながら2ndキャリアを見据えた時に、診断士の資格取得を考えました。診断士2次試験に向けた学習の有効性と、進学した場合に獲得できるであろう実践的な能力を天秤にかけた結果、短期的な時間・費用対効果は悪いかもしれませんが、中期的には勝るのではないかと考え進学を志望しました。正直に申し上げますと、『陸の見えない航海』的な2次試験を何度も受けたくはなかったということもあります。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
これまでに身につけた能力・スキルの再確認と、不足している領域の認識ができました。実習やゼミにおける討議などを通じ、先生方や仲間たちから客観的なフィードバックをいただけたのは自己再認識の貴重な機会となりました。
Q.本学の魅力について教えてください。
1点目は、実習のカリキュラムの充実度と有効性です。5つの企業に対する診断、提案の機会をしっかり持てたことは自身の能力の棚卸もできる貴重な機会であると考えます。2点目は、修士課程における自身の研究からの学びです。思考のプロセスはビジネスにも相通じますし、自身の業務周辺のテーマを選ぶことが多い中で、学術的な視点からそれらを見つめ、理解・抽象化ができます。3点目は、素晴らしい先生方や学びの仲間たちとの繋がりを得られたことです。一生の財産になると考えています。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
継続的に成長が図れている同族企業のダイナミックケイパビリティ(外部資源の獲得と内部資源との結合・再編による環境変化への適応能力)構築プロセスをテーマとしました。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。
私は高梨ゼミに所属しました。毎回各メンバーの研究について相互討議する中で、最後に先生から整理の切り口、軌道修正のヒントが示されるのですが、そのご指摘は流石!と思えるもので、脳に良い汗をかくことができました。またゼミOBの方々や学部生も交えてのイベントを通じたタテの人脈形成も有難いものでした。一方、個性が豊かな診断士の先生方からは、「食っていける」ようになるまでの経緯やご経験を惜しみもなく授業の中や合間に教えていただきました。試験をパスしただけではなかなか得られない大変貴重なものでした。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
上述のとおり、自身の能力・スキルの棚卸を客観的にでき、自信を持って良い領域が明確になったことと、貴重な人脈形成が図れたことがとても大きいと考えています。
Q.本学で得られた資格や学位、スキル、経験を将来どのように活用していきたいか教えて下さい。
当面は、会社の副業制度を活用して、経験と人脈形成を図った上で、1-2年を目途に可能であれば独立したいと考えています。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
学習期間や、費用面から見た場合には、逡巡する方もいらっしゃるかもしれませんが、実力を蓄え、今後に向けた人脈の形成を図ることのできる貴重な2年間にきっとなります。2年間という期間も、多忙な勤め人が学習する上では時間的融通もある程度は利く「遊び」があり、冠婚葬祭など止むを得ないライフイベントにも柔軟に対応できるものであると思います。ご心配無用です。
Q.その他、何かございましたら記述して下さい。
大人の知的なサードプレイスと言えます!
※掲載されている内容は2025年3月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
三重県生まれ。大学卒業後、日系企業2社で中国・半導体電子部品市場での事業開発に携わってきました。その後、海外でMBA留学を経験し、日系シンクタンクにてコンサルティング業務に従事してきました。また、再生可能エネルギー業界において仏、加、独の外資系企業の日本法人にて事業開発、業務改革などの現場の他、日本法人の経営も担当しました。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
私は、二次試験で2度目の不合格通知を受けた時、いつになったら診断士になれるのか分からないという暗澹たる気持ちになり、確実に資格を取得できる養成課程に舵を切りました。私の学校の選択基準は、働きながら学べることと週末を中心に授業が行われることの2点でした。各校のオンライン説明会に出席し、情報公開の充実度と説明会を担当していた特任教授の親しみやすさから東洋大学大学院を第一希望に決めました。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
在学中の2年間において、自分の将来の目標や現状の課題を意識しながら、すべてを吸収しようと欲張らずに、各授業や実習ごとに自分なりの問題意識を持って取り組むことで学びの質が向上したと感じました。さらに、報告書やプレゼンテーションでカタカナ語や英語を用いて説明することは、職場内では当たり前であっても、中小企業の方々には伝わりにくいことがあり、相手に応じた柔軟な言葉遣いが求められると改めて感じました。
Q.本学の魅力について教えてください。
現役の中小企業診断士である教員から直接、経営診断に関する幅広い実践的な知識を得ることができる点、そして、授業内に限らず、様々な相談に応じていただけるオープンな雰囲気は本学の大きな魅力です。また、2年間のゼミにおける修士論文の作成を通じて、自分の興味・関心に沿った経営理論を学び、研究することができるカリキュラムも本学のもう一つの魅力です。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
研究テーマは、「社会人大学院での越境学習による認知獲得メカニズム」です。内容は、企業で働く個人が社会人大学院でどのような出来事を経て、どのような認知を獲得したのかという認知獲得メカニズムを、越境者へのインタビューから探索的に解明するものでした。また、バックグラウンドの異なる学生との共同活動を通じて自己理解やキャリア意識を深めることが示された一方で、越境の学びが職場で反発を招く恐れもあるというジレンマも明らかになりました。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。
ご縁があり、実習で私に直接ご指導いただいた中小企業診断士教員の方々は、とにかく明るく楽しそうな雰囲気がありました。その中でも、ある教員の方がおっしゃっていた「自分の働きたい人と働けるのがこの仕事の一番良い側面」という言葉が印象に残っています。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
計5回の経営診断実習で、試行錯誤しつつ、演習講義におけるグループディスカッションでファシリテーションのスキルをブラッシュアップする機会に何度も恵まれました。そして、チームプロジェクトや診断実習において、スキルレベルや業界・職種の異なる同期生と共に議論し、短期間で一定の成果物を作成する経験を多く積みました。
Q.本学で得られた資格や学位、スキル、経験を将来どのように活用していきたいか教えて下さい。
卒業後、中小企業診断士の資格登録を経て独立し、中小企業の経営支援を行っていきたいです。今後は、支援の実践を通じたお客様からのフィードバックが何より技術の向上に繋がると考えるので、可能な限り様々な案件に取り組んでいきたいです。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
社会人大学院に進学すると、仕事とは関係のない友人に恵まれる絶好の機会にもなるので、特に、同期生の23名とは学校内外での様々な機会を通じて交流を深めることが望ましいかもしれません。
※掲載されている内容は2025年3月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
内資系製薬会社でMR(メディカルレプレゼンタティブ)として勤務しています。これまでに開業医から病院、大学病院まで幅広い医療機関を担当し、新薬の採用や適用拡大に関する情報提供を行ってまいりました。また、医療現場のニーズを的確に捉え、適切な情報を提供することで、医療機関と良好な関係を構築してきた経験があります。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
東洋大学大学院への進学を決めた理由は、医療系の出身であるため、コンサルティングやビジネスについて学ぶ機会がなく、体系的に一から学びたいと考えたためです。また、仲間とともにMBAおよび中小企業診断士の資格取得に向けて学ぶことで、自身の成長につながる貴重な機会を得られると考えました。これらの学びを通じて、医療業界におけるビジネス視点を養い、より広い視野で貢献できるようになりたいと考えたためです。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
東洋大学大学院で学び、自分がいかに知識不足であるかを痛感しました。
特に、中小企業診断士の一次試験の範囲だけでは網羅できない実践的な知識やスキルを得ることができました。大学院の学びを通じて、理論だけでなく、ビジネスの現場で活用できる実践的な視点を身につけることの重要性を改めて認識しました。
卒業後も、学びを深めながら、より実践的な知識を身につけていきたいと考えています。
Q.本学の魅力について教えてください。
仕事を続けながら学べる点が大きな魅力です。
他の大学では退職や休職が必要な場合もありますが、無理なく勉強を継続できる環境が整っていると感じます。また、中小企業診断士とMBAの両方を取得できる点も非常に魅力的です。両立は決して容易ではありませんが、その分、実務と学びを結びつけながら成長できる貴重な機会だと考えています。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
私の論文の研究テーマは、「日本の製薬業界におけるチーム有効性に影響する要因の探索―チーム生産性向上の観点から―」です。組織行動論の視点から、チームのパフォーマンスを向上させる要因について研究しました。この研究を通じて得た知見は、現在の職場でも活かされており、チーム運営や業務改善を考える際に、より実践的な視点で取り組めるようになりました。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。
中小企業診断士の教員の先生方は、実績のある著名な方ばかりで、講義内容は実践的で非常に興味深いものでした。また、授業外でも先生方から直接お話を伺う機会があり、そのような環境で学ぶことで、自己成長の大きなきっかけとなりました。
2年間を通じて、多くの先生方と出会い、関係を築けることは、知識の習得だけでなく、将来のキャリアにとっても大きな財産になると感じています。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
大学院入学前と比べて、より多面的に物事を考えられるようになったと実感しています。
一人で考えるとどうしても視点が偏りがちですが、仲間や先生方からの指摘を通じて、新たな視点や発想を得ることができました。
この経験は実務にも活かされており、以前よりも広い視野で課題を捉え、柔軟に対応できるようになったと感じています。
Q.本学で得られた資格や学位、スキル、経験を将来どのように活用していきたいか教えて下さい。
まずは副業という形で、学んだことを実践に移していきたいと考えています。
副業の内容にはこだわらず、ご縁のあった仕事に全力で取り組み、経験を積むことを重視します。
今はとにかく積極的に挑戦し、成功体験を積み重ねることが重要だと考えており、それが将来的に、より多くの中小企業に貢献する力につながると確信しています。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
2年間はあっという間でしたが、この時間のおかげで多くの同期と深い関係を築くことができたと感じています。
中小企業診断士にとって、コミュニケーションや人脈形成は非常に重要な要素です。その意味でも、仲間と共に学び、成長できたこの2年間は、かけがえのない時間でした。振り返りますと、この道を選んで本当によかったと心から思っています。
※掲載されている内容は2025年3月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
新卒以来、CCCグループに在籍し、キャリアの前半はTSUTAYAにおいてスーパーバイザーとして店舗運営の指導に従事し、後半はTポイント(現Vポイント)事業においてマーケティングコンサルタントとして顧客企業の売上や利益の改善に携わってきました。実務を通じてクライアントワークのスキルを磨く一方で、東洋大学大学院での学びによりMBAおよび中小企業診断士の資格を取得しました。現在は、企業のマーケティング支援を主軸としたコンサルティング会社「エンパートナーズ」を設立し、活動を開始しています。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
所属会社においてコンサルタントという職責を担っていながら、より高い付加価値を提供するための本質的なコンサルティングスキルが必要だと感じていました。その折、知人が本校に入学し、成長する姿を見て、直観的に「これだ!」と感じました。また、もともと独立志向が強かったものの、なかなか踏み出せずにいたため、MBAおよび中小企業診断士の資格が取得できることも大きな後押しになりました。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
本質的な課題解決には、理論的なフレームワークと多角的な視点が不可欠であることに気づきました。特に、実務では見落としがちな「問いの立て方」の重要性を学べたことが大きな発見です。また、他の社会人学生との議論を通じて、自分とは異なる視点や価値観に触れることで、思考の幅が大きく広がったと実感しています。
Q.本学の魅力について教えてください。
MBAと中小企業診断士の双方を目指せる、質が高い数少ない環境であることが、本学の大きな魅力です。実務に即した実践的なカリキュラムと理論的な学びが両立しており、複数業種の経営実態を体系的に習得することができます。また、様々な社会的地位やスキルを有する学生が在籍しているため、異なる業界・立場の方々との交流が刺激となり、学びをさらに深めることができました。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
『食品製造業のエシカル対応における事業収益化に関する研究』を行いました。消費者は、エシカル製品を良いと支持するものの実際には購買に至らない現状がありました。この問題を解決するには、例えば「グルテンフリー」など、消費者自身が実感できる健康価値の訴求が挙げられます。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。上記のテーマの研究を進める中で、ゼミ教員からは課題設定の切り口や仮説構築に関する厳しくも的確な指導を受けました。常に真摯に向き合い、何度も議論を重ねることで、理論と実務の両面からテーマを深める後押しをしていただきました。その対話を通じて、「体感できる価値」の重要性に気づくことができました。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
学びを通じて得た論理的思考力や課題設定力は、現在の企業コンサルティング業務において大きな強みとなっています。特に、理論を土台にした提案や、消費者行動を踏まえた分析により、実務に説得力と深みが加わりました。また、経営の現場を広く体系的に理解できたことで、経営者との対話においても共通言語を持ち、より本質的な提案ができるようになったと実感しています
Q.本学で得られた資格や学位、スキル、経験を将来どのように活用していきたいか教えて下さい。
本学で取得したMBAと中小企業診断士の資格は、企業への提案の信頼性を高める重要な基盤となっています。体系的に身につけた経営知識や分析スキルを活かし、今後はエンパートナーズを通じて、地域企業のマーケティングや事業再構築、ブランディングなどに貢献していきたいと考えています。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
仕事や家庭と両立しながらの学びに不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、本学には同じように挑戦する仲間や実務を理解する教員が揃っており、安心して取り組める環境が整っています。実務経験に学術的な裏づけを得ることで、自分の視野や思考が大きく広がります。何歳からでも成長できるという実感を得られる貴重な時間になるはずです。ぜひ一歩を踏み出してみてください。
Q.なぜ今、社会人が改めて学ぶことに価値があると感じましたか?
社会の変化が激しい今、自分自身の経験だけでは対応できない局面が増えてきたと感じていました。だからこそ、体系的な学びを通じて視座を高め、変化に対して柔軟かつ本質的に向き合う力を養うことが必要だと考えました。実際に学び直すことで、しっかりとした思考の軸が形成され、過去の経験をより深く捉え直すことができるようになりました。学ぶことは、未来に向けた自分への投資であると実感しています。
※掲載されている内容は2025年4月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
大学卒業後、婦人服メーカーにて営業職を経験したのち、家業である建設系廃棄物処理業に従事し、現在に至ります。業務内容は、財務・経理・総務・営業のサポートです。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
父から弟への事業承継を経験したことをきっかけに、私自身も会社経営に対してより強い責任感を抱くようになりました。大学時代の専攻は英米文学で、経営について体系的に学んだ経験はありませんでしたが、経営を本格的に学びたいという思いが次第に強くなっていきました。そんな折、かつて恩師から中小企業診断士の資格取得を勧められたことを思い出しました。調べてみると、資格取得には二次試験の合格に加えて、「登録養成課程」という別のルートがあることを知りました。試験に合格するための勉強よりも、実務に即した内容を体系的に学べるこのコースの方が、自分の目的により適していると感じ、本コースへの入学を目指して一次試験の勉強を始めました。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
入学後、改めて自分の力不足を痛感するとともに、学ぶべきことの多さに気づかされました。講義では中小企業診断士に関する科目に加えて、修士論文に向けた分析手法や情報検索の方法、さらにはデジタルコミュニケーション、ライティング、プレゼンテーションなど、幅広い分野を学ぶ機会がありました。また、多くの先生方と出会い、さまざまな視点や知見に触れる中で、自分の視野が広がったと実感しています。
Q.本学の魅力について教えてください。
本学の魅力は、「アカデミック(MBA)とプラクティカル(中小企業診断士)の融合」といわれるように、2年間で中小企業診断士の資格とMBAの双方を取得できる点にあります。毎週末の講義に加え、5回の実習、さらには修士論文の執筆と、決して容易な道のりではありませんでしたが、修士論文に取り組んだことで、自身の論理的思考力が大きく鍛えられたと感じています。また、ゼミはM1生とM2生が合同で行われるため、同期だけでなく先輩や後輩とのつながりも生まれ、良き相談相手を得られる貴重な場でした。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
私の研究テーマは、「同族承継プロセスに対する後継者の満足度に親子関係が及ぼす影響」でした。後継者が事業承継のプロセスに対して抱く満足度は、承継後の会社の業績及び周囲との関係性によって決まるといわれています。私はその中でも特に青年期における親子関係に着目し、関係の質と、承継プロセスに対する満足度との関係について、400件のサンプルデータを用いて分析を行いました。その結果、二代目以降の後継者においては、青年期に「厳しいしつけを受けた」と認識している場合、事業承継プロセスへの満足度が高まる傾向があることが明らかになりました。文系出身の私にとって定量研究は大きな挑戦でしたが、先生方のご指導と周囲の支えにより、無事に修士論文を完成させることができました。心より感謝しています。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
覚悟を持って臨んだ学生生活でしたが、振り返れば、大変楽しく充実した、あっという間の2年間でした。一次試験は独学で取り組んでいたため、本学の「仕事でも家庭でもない第三の場」は、私にとって非常に新鮮で、貴重な経験となりました。ここで多くの仲間に恵まれたことに、心から感謝しています。これから中小企業診断士を目指す皆さまにも、ぜひ本学で実りある時間を過ごしていただきたいと思います。
※掲載されている内容は2025年3月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
大学卒業後、通信会社に就職し、33年間にわたり研究開発、新規サービスの企画・開発、マーケティング、経営など幅広い業務に従事してきました。現在は、法人向けサービス事業の運用業務をマネジメントしています。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
子会社の経営会議に参画するようになり、経営に関する知識の学び直しの必要性を感じ、中小企業診断士試験に挑戦しました。一次試験には合格したものの、二次試験では苦戦し、試行錯誤を重ねる中で本コースの存在を知りました。MBAと中小企業診断士登録養成コースを兼ね備える本学の魅力に惹かれ、進学を決意しました。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
大企業は豊富な経営資源のもとで事業を運営できますが、中小企業では限られたリソースの中で工夫しながら経営を行わなければなりません。大企業の視点で提案しても中小企業には通用しないことを痛感し、中小企業の経営者や従業員の目線に立った実行可能な提案の重要性を学びました。
Q.本学の魅力について教えてください。
実務経験が豊富な教員による実践的な授業が最大の魅力です。特に、中小企業診断士としての実務経験やコンサルタントの実際の稼ぎ方など、二次試験では得られない知識を学べたことは貴重な経験でした。また、修士論文や実習報告書の執筆、発表を通じて、文章力やプレゼンテーション能力、さらにはコンサルティングスキルを磨くことができました。MBAと中小企業診断士登録養成コースを同時に修了できる点も、本学ならではの特色だと思います。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
私の研究テーマは「副業起業者における経験学習プロセス」です。副業をしながら事業を営む起業者に焦点を当て、その経験学習のプロセスを明らかにしました。研究を通じて、副業を行うことで個人の成長が促進され、本業にも好影響を及ぼすことが分かりました。その結果、企業が副業を容認し、支援する環境を整える必要性を提言しました。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。
ゼミでは、研究の初心者でもスムーズに取り組めるよう、経営学の基礎から研究方法、論文執筆の技法まで丁寧に指導していただきました。ゼミ教員の的確な指導のおかげで、迷うことなく研究を進めることができました。中小企業診断士の教員からは、講義や5回の実習を通じて、実務で役立つ診断ノウハウを数多く学ぶことができ、大変勉強になりました。特に製造業実習では、経験のない生徒に対して、先生が生徒と同じ立場で社員へのヒアリングや改善策の検討を共に進めてくださり、実践的な学びを得ることができました。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
学んだ知識やスキルは、コンサルティング業務に直結しています。企業の経営課題を分析し、適切な戦略を提案する際に、MBAで得たフレームワークや診断士としての実践知識が非常に役立っています。また、プレゼンテーションやファシリテーションのスキルが向上し、クライアントとのコミュニケーションがより円滑になりました。さらに、教員や同期とのネットワークは、私にとって大きな財産となっています。
Q.本学で得られた資格や学位、スキル、経験を将来どのように活用していきたいか教えて下さい。
中小企業診断士の資格を活かし、まずは副業として中小企業支援に取り組み、特に事業承継の分野で貢献したいと考えています。また、将来的には金融教育や事業経営の講演活動にも携わり、これまでに培った知識や経験を広く発信し、多くの人々の成長や事業の発展に寄与したいと考えています。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
本学では、知識の習得にとどまらず、実践的な思考力や人脈を得ることができます。学ぶ意欲があれば、多くの刺激を受け、大きく成長できる環境が整っています。特に、中小企業支援に関心のある方にとって、5回の実習を通じて実践的なコンサルティングを学べることは貴重な機会です。ぜひ積極的にチャレンジし、学びの楽しさと可能性を拡げてください。
Q.その他、何かございましたら記述して下さい。
本学での学びは、単なる学位・国家資格の取得を超え、生涯にわたる成長の基盤となるものでした。卒業後も、同期とのつながりを大切にし、学んだ知識を活かした活動を続けています。これからも、本学のネットワークを活用しながら、自身の専門性を高め、社会に貢献していきたいと考えています。
※掲載されている内容は2025年3月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
神奈川県出身。半導体専門商社にて、海外の最先端半導体の技術提案・技術サポートに従事し、企業の技術面での課題解決を支援しています。しかし、経営全般の知識を身につけることの重要性を実感し、本学で経営学を学びました。今後は、その知識を活かし、中小企業支援や経営戦略の分野に取り組む予定です。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
これまで半導体の技術商社で技術営業を担当し、そのチームをマネジメントしてきました。企業の成長と共に、私自身も成長を遂げてきましたが、次第に自分のスキルの限界を感じるようになり、中小企業診断士の勉強を始めました。その過程で、日本経済を支える中小企業の重要性を再認識するとともに、それらの企業が抱える多様な課題を実感しました。より実践的な知識を体系的に学び、具体的な支援を提供できる力を身につけたい、そう強く思い、本学で学ぶことを決意しました。これまでの業務経験と大学院で得た知見を融合し、中小企業の成長と持続的な発展に貢献したいと考えています。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
本学で学ぶ中で、多様なバックグラウンドを持つ同期生や、豊富な経験を持つ実務家教員の方々との出会いが大きな刺激となりました。それぞれの経験や価値観に触れることで、自分の視野が広がり、経営の課題に対する多角的な視点を養うことができました。特に、実務家教員の方々のリアルな事例や意思決定のプロセスを学ぶことで、理論だけでは得られない実践的な知見を深められる点に、大きな気づきを得ました。
Q.本学の魅力について教えてください。
本学の魅力は、充実した施設と学びの環境、そして理論と実践を融合できるカリキュラムにあります。設備の整った図書館や快適な学食、きれいな校舎は、学ぶ意欲を高める要素の一つです。また、教授による理論的な学びと、実務家教員による現場に根ざした知見を同時に得られる点は、本学ならではの強みです。理論を学ぶだけでなく、それを現実のビジネスにどう活かすかを深く考えられる環境が、本学の大きな魅力だと感じています。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
私の研究は、「社員が自分のキャリアを前向きに考え、学び続けるためには何が必要なのか?」をテーマにしています。特に、会社と社員の間にどのような約束や期待(心理的契約)があるかによって、学ぶ意欲やキャリア意識がどのように変化するのかを調べました。心理的契約を「短期的な成果や報酬を基盤とする取引的契約」「長期的な信頼関係と相互貢献を前提とする関係的契約」「終身雇用や年功序列といった日本独自の雇用慣行を反映した契約」の3つに分類し、それぞれがキャリアの自己管理に与える影響を検証しました。本研究は、企業が社員の成長を支援し、リスキリングを促進するための示唆を提供することを目指しています。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。
ゼミの担当教授からは、統計の考え方を非常に分かりやすくご指導いただき、研究を進める上で自分のレベルに合った的確なアドバイスをいただきました。特に、データの解釈や分析の視点を深めることができ、大きな学びとなりました。また、実務家教員からは、中小企業支援の現場で重要なのは「まず良い点を見つけ、強みを引き出すこと」、そして「理論を単に学ぶのではなく、実務で活かせる形に整理すること」の大切さを学びました。どちらの学びも、今後の実務に活かしていきたいと考えています。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
本学での学びを通じて、理論を実務にどう活かすかを考える力が身につきました。実務家教員の授業では、理論をただ学ぶのではなく、経営課題と結びつけて考える習慣ができました。実習では実際の企業診断を経験し、経営者との対話の中でヒアリング力や伝え方の大切さを実感しました。特に、相手の課題を正しく捉え、わかりやすく伝えることが、実践で求められるスキルだと気づきました。学んだことを現場でどう活かすかを意識するようになったのが、大きな収穫です。
Q.本学で得られた資格や学位、スキル、経験を将来どのように活用していきたいか教えて下さい。
本学での学びを活かし、まずは企業内診断士として多様な企業支援に携わり、実践的な経験を積んでいきたいと考えています。経営課題の分析力や課題解決の提案力を磨き、中小企業支援の現場で確かなスキルを身につけることを目指します。また、経営学の知識を活かし、社内の業務改善や戦略立案にも貢献したいと考えています。将来的には、さらに支援の幅を広げられるよう、これまでの経験を活かしながら自身の可能性を追求していきたいです。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
本学では、優秀な教授陣から理論を深く学ぶことができるだけでなく、経験豊富な実務家教員から、実践的な知識やキャリアに役立つ人生の教訓を得ることができます。また、多様なバックグラウンドを持つ同期との出会いを通じて、これまでと異なる視点や新たな気づきを得られるのも大きな魅力です。学びを通じて視野が広がり、自分自身の成長を実感できる環境がここにはあります。ぜひ、この貴重な経験を通じて、新たな景色を見つけてください。
※掲載されている内容は2025年3月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
物流会社の情報システム部門に在籍し、社内SEとしてIT化・DXによる業務効率化、内部統制、情報セキュリティ(ISMS)に関する業務に従事していました。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
1次試験合格後、2次試験に取り組む中で、試験合格後に自分が中小企業診断士として本当に活躍できるのか疑問を感じました。そんな中、登録養成課程の存在を知り、情報収集する中で、東洋大学では「実践経営学」を掲げ、MBAの学問的知識の習得と診断士としての実践的な学びの場を提供しており、一般的なビジネススクールの学習とは一線を画した、学問と実践のハイブリッドな教育方針が、今後の自身のキャリア成長につながると確信し志望しました。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
ゼミでは、1次試験で得た知識をさらに深めることができ、特に組織行動論では、学術的な理論を実務にどのように活かすかを具体的に考察する力を養うことができました。理論を実際の経営課題と結び付けて分析することで、より実践的な視点が身に付き、コンサルタントとしての思考力が向上したと感じています。また、授業では、現役の中小企業診断士の先生方から、実際の経営支援の現場での豊富な経験やノウハウを学ぶことができ、理論と実践のバランスの重要性を実感しました。先生方のリアルな支援事例や成功・失敗のエピソードは、これから診断士として活動していく上で非常に参考になり、大きな刺激とモチベーションを与えてくれました。
Q.本学の魅力について教えてください。
本学の魅力は、多様な業界や職種で経験を積んだ仲間と出会い、互いに知見を共有しながら学び合える点です。異なるバックグラウンドを持つ受講生同士のディスカッションは、新たな視点や発見に繋がり、非常に刺激的です。また、本学は同期だけでなく、先輩や他ゼミ生との縦横の繋がりも深く、卒業後も続くネットワークが築ける点も大きな魅力です。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
テーマは「トラックドライバーのワーク・エンゲイジメントを高める規定要因」です。物流2024年問題による報酬減で離職増加が懸念される中、運送業の経営課題であるドライバーのリテンションに対し、報酬以外の手段としてワーク・エンゲイジメントの離職抑制効果に着目しました。本研究では、運送形態に着目した上でアンケート調査を基に分析・考察し、論文に纏めています。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。
一番苦労したのは論文執筆です。ドライバーの定着について研究したいというテーマは決まっていたものの、論文の方向性に悩み、ゼミで行き詰まった時期もありました。しかし、ゼミの指導教員であった木村先生が親身に指導してくださり、何度も議論を重ねる中で考えが整理され、最終的に納得のいく論文を完成させることができました。この経験は大きな自信となり、今後の財産になったと感じています。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
本学での学びは、実務に直結しています。特に、平場の議論や打ち合わせで即座に意見を求められる場面でも、考え込まずに論理的かつ的確に応えられる力が身に付き、頭の回転が速くなったと実感しています。また、ゼミや授業での実践的な課題解決の経験を通じて、複雑な問題にも柔軟に対応し、最適な解決策を導く力が養われ、日々の業務で大いに役立っています。
Q.本学で得られた資格や学位、スキル、経験を将来どのように活用していきたいか教えて下さい。
中小企業診断士の資格を単なる肩書きにするのではなく、本学で学んだ理論と実践の知識を活かし、社内では業務改善やDX推進、組織活性化に貢献したいと考えています。また、社外では中小企業の経営支援やコンサルティング活動を通じて、企業の成長や地域経済の発展に寄与し、実践的な支援ができる診断士として活躍していきたいです。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
本学では、異業種で活躍する多様な仲間と出会い、刺激を受けながら学び合える貴重な環境があります。実務に直結する知識とスキルを身に付けることで、ビジネスマンとして自身のキャリアを再構築し、大きく成長できる場です。休日があまりなく決して楽ではありませんが、その分得られるものは多く、人生の財産になります。挑戦を考えている方は、ぜひ一歩を踏み出してみてください。
※掲載されている内容は2025年3月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
弁護士として中小企業法務や相続案件を中心に取り扱っており、さいたま市で「武蔵浦和法律事務所」を運営しています。法律だけでなく経営の視点を取り入れることで「経営と法務をつなぐ弁護士」として中小企業の支援に取り組んでいます。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
弁護士として中小企業の法務支援を行う中で、「法律的な正しさ」だけでなく「経営的な実現可能性」を考慮した助言が求められる場面が増えました。より実践的な経営の知識を身につけるために中小企業診断士試験に挑戦し、一次試験・二次筆記試験に合格しました。しかし、弁護士業にしか従事していなかったため、試験合格だけでは実務経験が不足してしまうと感じ、二次口述試験を辞退して東洋大学大学院の中小企業診断士登録養成コースへ進学しました。東洋大学は理論だけでなく実習を重視したカリキュラムが魅力であり、弁護士としての専門性を補完する場として最適だと考えました。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
弁護士として「間違った助言をしてはならない」という意識が強く、経営コンサルタントのように仮説を立てながら進めるスタイルに最初は戸惑いました。しかし、仮説を検証しながら柔軟に対応する姿勢は、弁護士業務にも応用できると気づきました。また、法律の知識だけでは経営者の悩みを十分に理解できないことも痛感しました。財務やマーケティングなど幅広い知見を持つことで、より実効性のある法務アドバイスができるようになりました。
Q.本学の魅力について教えてください。
最大の魅力は、理論と実践のバランスが取れたカリキュラムです。経営理論を学ぶだけでなく、実際に企業へ訪問し、診断・助言を行う実習を通じて、現場での課題発見力や提案力を養うことができます。また、多様なバックグラウンドを持つ同期との交流も刺激的でした。私のような法律家だけでなく、製造、IT、金融など様々な業界の方と議論を交わすことで、新たな視点を得ることができました。講師陣の指導も丁寧で実務に直結する内容でした。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
研究テーマは「中小企業の準則型私的整理と法的整理の組織間調整に関する探索的研究~阻害要因の分析および解消に向けて~」です。中小企業の再生支援では、経営的な視点と法的な視点の両方が不可欠ですが、これらがうまく連携できていない現状があります。特に中小企業活性化協議会と弁護士団体の協力体制に課題があると考え、実務家へのインタビューを通じて改善策を探りました。この研究を通じて、弁護士としてより実効性のある企業再生支援ができるようになりました。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。
ゼミ教員は的確かつ温かい指導をしてくださる先生でした。経営と法務という特殊なテーマの論文でしたが、丁寧な指導のおかげで理論と実務を結びつける視点を養うことができました。中小企業診断士教員は現役で活躍する中小企業診断士の先生方であり、講義のレベルも非常に高いです。多くの教員が在籍しているため、それぞれの専門分野に応じた実践的な知識を学ぶことができ、幅広い視点を養えました。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
弁護士として中小企業法務を扱う際、経営的な視点を持つことで、より実効性のある法的助言ができるようになりました。例えば、事業承継では、法律的な手続きだけでなく、財務・税務・人材マネジメントの観点も考慮し、経営者に納得感のある提案をすることができます。また、企業再生の案件では、財務分析や経営戦略の知識を活かし、弁護士だけでは対応しきれなかった部分にも踏み込んで支援できるようになりました。
Q.本学で得られた資格や学位、スキル、経験を将来どのように活用していきたいか教えて下さい。
中小企業診断士の資格とMBAを取得したことで、「経営と法務をつなぐ弁護士」としての強みを発揮できるようになりました。今後は、中小企業の法務支援において、経営と法務の両面からアプローチすることを強みとし、企業の成長や再生を支援していきたいと考えています。また、単なる法的助言にとどまらず、経営者の悩みに寄り添いながら、より実践的なサポートを提供できる存在を目指します。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
東洋大学大学院の中小企業診断士登録養成コースは、単なる資格取得を超えて、実践的な経営支援力を身につけられる場です。理論だけでなく、5回に亘る経営診断実習を通じて実務の感覚を養うことができるため、経営支援のプロフェッショナルを目指す方には最適です。私はビジネスを知らないという弁護士ならではの弱点を克服する目的で学びましたが、経営の知識はどの専門分野にも活かせます。ぜひ積極的に挑戦し、学びを自分の強みにしてください。
Q.その他、何かございましたら記述して下さい。
東洋大学大学院の中小企業診断士登録養成コースで学んだことで、弁護士としての視野が大きく広がりました。経営者の課題は法律だけでは解決できないことが多く、そのギャップを埋める手段として経営知識の重要性を実感しました。弁護士に限らず、公認会計士、税理士、弁理士、司法書士、社会保険労務士、行政書士など他の専門職の方にも有益な学びが得られるはずです。経営者や会社員など多様な同期との交流も刺激的で、一生の財産となる経験ができました。興味のある方はぜひ挑戦してみてください。
※掲載されている内容は2024年3月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
電子機器の製造業において、技術営業、商品企画・開発、新規事業開発、経営管理、全社ポートフォリオ戦略推進、M&Aや事業譲渡に関する業務を経験してきました。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
本社の経営管理部門でのグループ会社の事業推進サポートの業務経験を経て、今後のチャレンジとして、将来は診断士として活動して、中小企業の支援を通じて社会貢献の一助となりたいと強く思うようになりました。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
東洋大学中小企業診断士登録養成コースの演習や実習ならではの学びの環境にいるうちに、第一線で活躍する優秀な診断士の先生方や多くの分野から集まった同級生との強い絆がいつのまにか出来上がっていました。これは生涯にわたって得がたい貴重な財産だと思っています。
Q.本学の魅力について教えてください。
MBAコースでは戦略論、組織論など各分野に秀でた教授陣からジャーナル投稿レベルの論文研究を学び、診断士養成コースでは多分野で活躍されている実務家の先生方から、まさに実務に役立つコンサルティング技術を学ぶことができます。文京区白山にあり、交通の便が良く都心の閑静な住宅地のほど近くにある、会社でもプライベートでもない、社会人が楽しく学びに没頭できる、充実した設備を備えたサードプレイス、それが東洋大学です。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
研究テーマ:中小製造業の業績を高める組織的要因
-シニアマネジメントの集団規範とダイナミック・ケイパビリティの関係性-
内容:中小製造業を取り巻く厳しい経営状況が認識されていることを背景に、変化の激しい経営環境において有効とされる組織能力であるダイナミック・ケイパビリティに着目し、その促進要因である経営者のリーダーシップと、フォロワーの集団規範が業績に与える影響を検討しました。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。
2年間の診断実習においてご指導をいただいた教官の先生から、実習の振り返り時における1on1の面談において、厳しくしたのは自分ととても似ているタイプであったからである、そしてあなたは「独立診断士タイプです」と評していただいた時にとても嬉しく、そしてありがたく思ったことが今も印象に残っています。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
私の世界が間違いなく広がっていることを実感しています。特に、これから先の自分の人生と仕事の目標ロードマップをリアルに描くことが出来つつあるのは、東洋大学での2年間の学びが与えてくれたものと確信しています。
Q.本学で得られた資格や学位、スキル、経験を将来どのように活用していきたいか教えて下さい。
大学院卒業後は、兼業で診断士活動を開始するとともに、2年間で得た学びを現在の業務にも活かしていゆきます。そして、近い将来には独立診断士として新しい活動を始めて中小企業を成長と継続の2つの側面から支援していきたいと考えています。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
将来、独立診断士として活動したい!と考えている方には、東洋大学の診断士登録養成コースで学ぶことを是非お勧めします。論文研究は大変ですが、診断士としての独自性を確立する道標になります。そして、充実した講師陣からの学びと同期の仲間との2年間の切磋琢磨をとおして、本当に貴重な体験を得ることができると思います。
※掲載されている内容は2024年3月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
出身は茨城県です。高校卒業後、アメリカの大学に留学し、工学系の専攻にて大学院博士課程まで学びました。帰国後、総合電機メーカーに入社しました。技術職として発電プラント関連機器の設計業務、その後は事業部にて国内および海外のプロジェクト業務を担当していました。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
中小企業診断士試験の対策を行うにあたり二次対策の難しさを感じていました。その理由は勉強の難しさだけではなく、独りで一次対策の勉強を続けることに限界を感じていたことです。新型コロナウィルス感染症の流行のため在宅勤務でしたし、資格学校の授業も全てオンラインで行われました。さすがに今後は同じ目標を持つ人たちと一緒に学んでいきたいという思いがあり、養成課程に行くことを決めました。
東洋大学を選んだ理由は非常にシンプルです。それは面接時の先生方の印象やキャンパスの雰囲気が、他の養成課程と比較して一番良かったからです。その印象は2年間の在籍中も変わりませんでした。
Q.本学の魅力について教えてください。
東洋大学の中小企業診断士養成課程は(他の養成課程と直接比較することはできませんが)とても充実しています。それは経験が豊富でかつ現役で活躍されている先生方による講義、実習を受けられるからです。そして、MBAプログラムでは自身が関心のあるテーマで2年間研究に取り組むことができ、さらに専門実践教育訓練給付金制度の適用があります。。これは研究者としても相当恵まれた環境だと思います。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
私が行った研究は新規事業開発に参画するスタートアップ間のコーペティション(協調と競争の戦略)というテーマで、「空飛ぶクルマ」の開発を事例として取り上げました。事業面での課題を整理し、機体開発を行うスタートアップにインタビューを行った上で、新規事業開発におけるスタートアップ間の協調と競争の関係について定性分析を行い、論文をまとめました。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。
多くの貴重な思い出があり、一つのエピソードを取り上げるのは難しいです。総括すると、これまで所属している会社とは別の世界で、業種や職種、年齢やバックグラウンドも様々な方々と多くの課題に取り組み、共に議論し、最後に良い成果を出せた時に皆で打ち上げをして、そして多くを語り合えたことが本当に良い思い出になっています。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
本学での学びを大きく2つに分けることができます。一つは知識としての学び、もう一つは教員や同期の学生、そして実習先など様々な人との直接の関わりを通して得られる学びです。後者は2年間という期間で培われるものですので、とても貴重なものになりました。それら2つが今の自身のベースとなり、また新たな道を進もうとしている中で強い心の支えになっています。
Q.本学で得られた資格や学位、スキル、経験を将来どのように活用していきたいか教えて下さい。
私は養成課程の途中からコンサルティング業界でのキャリアを考えるようになり(独立を考えていたこともありました)、卒業の3カ月前にコンサルティング会社へ転職しました。本学で得られた資格や学位だけでなく、実習や多くの講義、そしてMBAを通して得たスキルや経験は今の会社にダイレクトに活かせますので、クライアントへの提案やプロジェクト業務で良い成果を出せるよう、さらに実践で磨いていきたいと思います。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
入学時、多くの方は資格取得が目的であり、とにかく養成課程が淡々と終わってほしい、という思いがあるかもしれません。ただ、多くの時間とお金を費やして養成課程に入るというのは、資格取得という目的の裏に、現状の仕事や環境に何らかの改善要素を感じ、それを変えたい、その一助になるかもしれない、という思いもあるのではないでしょうか。
2年間は長いです。一方で入学前と卒業後で自身の環境を変えていける充分な期間だと思います。(半年や1年間ではカリキュラムが凝縮されるため、修了後のキャリアまで考え行動する時間を取るのは難しいと思います)
そのような思いで入学する場合、養成課程の中でポイントになるのは実習(5回)の診断企業・診断内容と、MBAの自身の研究テーマの選び方だと思います。今後、異なる業界でキャリアを築きたくても経験が無い場合、この養成課程で学ぶ内容を自身の希望に沿って選択すれば、それが新しい経験・スキルとなり、きっと次のキャリアに繋げられるチャンスになると思います。
Q.その他、お伝えしたいことがあればお願いします。
養成課程を仕事と並行して進めるのは、正直なところ大変です。ですがとても充実したプログラムですので、時間の余裕は無くなってしまう一方、普段の職場とは異なる環境、人間関係の構築は必ず自身に良い刺激と成長を与えてくれると思います。私はここ東洋大学でその経験をさせていただき、生涯の思い出の一つになれたことが本当に良かったと思っています。
※掲載されている内容は2024年3月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
私は、大学の経済学部を卒業後、金融機関に勤務しています。主に地域の中小企業を訪問し、会社の資金繰り改善やソリューション提案を行っています。本部業務では、個人部門での金融商品販売のための販売体制やルールづくりなども経験してきました。
家族は妻と19歳の双子がいます。この2年間は家族の皆が、それぞれの目標に向かって努力する充実した日々でした。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
私が働く業界では、会社に訪問すると必ず実権者と面談します。そこでは、経営者の悩み事や会社の事業計画などについてお話していただくことが多いです。当時の私は、業務知識も乏しく中小企業診断士で学ぶような知識を習得することが必須と考えました。より実践的な知識を得たいと考え、養成課程の中で一番充実している東洋大学大学院で学びたいと強く思うようになりました。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
これまでは、同じ業種の金融機関の方だけでなく、各種士業の方と接する機会が多いため、自分なりにバランスの良く、知識も習得できていると思っていました。しかし、東洋大学院に入学して、様々なバックグランドを持つ異業種の方と出会い視野が大きく広がりました。自分ではあまり意識していなかったことが、他の人から見ると強みであることも発見しました。そして、今後のキャリアを考えていく上での選択肢が広がったと考えています。この大学院に入学しなければ、考えもしなかった「今」がここにあります。
Q.本学の魅力について教えてください。
単に中小企業診断士の資格を取得するために2年間耐えれば良いと考えている方は、とても長い2年間と感じることとなると思います。しかし、ポジティブにとらえ取り組む方にとっては最適です。論文執筆の期間と中小企業診断士の実習と演習のスケジュールも調整されており、事前課題も殆どありませんでした。東洋大学院に入学し、実践的な知識が習得と、かけがえのない仲間ができ、タイムマネジメントする意識が得られ、今後の人生に多くのプラスとなると思います。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
地域金融機関の統合報告書による非財務情報の開示について研究しました。従来の決算書で提出される財務内容だけではわからない地域貢献活動や持続的成長に必要な事業などの開示状況を中心に研究しました。今後、地方経済をこれまで以上に活性化させるためには、金融機関がステークホルダーの一員として、地域の行政や中小企業などとの対話が必要と考えました。その際の情報開示のために活用される統合報告書の記述内容について分析しました。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
必要な知識は自分で習得することの重要性を再認識しました。当然のことですが東洋大学院に入学できたからといって必要知識が備わるわけではありません。東洋大学院で質の高い授業を受け、先生からの指導や仲間からのアドバイスなどから気付きを与えてもらい、必要なものを自ら取捨選択し、能動的に学習することが必要であることを実感し、本業でも知識の習得についてスピード感を持って意欲的に取り組めるようになりました。
Q.本学で得られた資格や学位、スキル、経験を将来どのように活用していきたいか教えて下さい。
得られた資格、スキルは、本業ではある中小企業支援に活用していきたいと考えています。具体的には、金融機関での中小企業に対する事業性評価において、中小企業診断士として知見や分析を行い付加価値のある質の高い実効性のある提案につなげていき、さらにスキルを磨いていきます。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
これから養成課程を目指す方は東洋大学院に入学をおすすめします。私は、北関東在住で入学しようか、かなり時間をかけて悩みましたが、杞憂でした。飛び込んでみて正解でした。また、在学中には骨折してしまい、6か月程度松葉杖をついて通学しなければなりませんでしたが、学校や先生方や仲間からの手厚いフォローをいただけました。簡単なことばかりではありませんが、同じ夢やベクトルをもった方が集まって楽しく2年間はあっという間に過ぎ去ってしまいます。
※掲載されている内容は2024年3月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
大学卒業後、新卒で通信会社に入社し、国際渉外・法人営業・新規事業・地方創生業務の業務に従事しました。現在は、25年勤めた会社を退職し、新しいチャレンジをしています。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください 。
スタートアップ支援の業務に携わっている際に、自分のスキル不足を痛感しました。スタートアップ経営者の方と同じ目線をもてるようになりたいと思い、経営全般を理解するために中小企業診断士の勉強を始めました。1次試験は初回受験で合格できたのですが、2次試験の勉強に難航する中で、会社と両立しながら資格取得できることや実務に活かせる学びができるという東洋大学のコースの魅力を感じて、受験することにしました。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
異なる業界で活躍する同級生(年齢もさまざま)との議論を通じて学ぶことで、自身の思考の偏りに気づくことができ、多くの新しい視点を得ることができました。また、現場で活躍されている中小企業診断士の先生方からは、知識だけでなく、中小企業支援に携わる診断士としての心構えも教わりました。卒業後に自身も同様に診断士として中小企業の成長に貢献していきたいと強く考えるようになりました。
Q.本学の魅力について教えてください 。
ひとつめは、年齢も経験等バックグラウンドが違いながらも、「自身をより高めていきたい」、「社会に貢献していきたい」という点では、同じ想いをもつ同級生と切磋琢磨できる環境であることです。二つめは、第一線で活躍されている中小企業診断士の先生方から学ぶことができることです。最後に、診断士としての学びに加え、修士論文の執筆を通じ、アカデミックな思考を身に着けることができることです。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
日本の経済成長のドライバーとして期待されるスタートアップと地域の持続的発展の役割を担う地域中小企業が効率的に連携し、効率的にイノベーションを推進するためのプロセスを明らかにすることをテーマとしました。成功事例を基に、インタビュー内容を分析することで、地域中小企業のイノベーションの動機や両社の提携成功に必要な要因を導出するものです。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。
2年間で合計5回の企業診断実習を行いましたが、学びの連続でした。特に思い出に残っているのは、製造業の診断と戦略提案をおこなった実習です。初回のキックオフで、「企業様に本当によいと感じてもらえる提案をしたい」という意気込みを話したのに対し、指導教員の先生から、「生半可な提案ではその意気込みは実現しない!」と指摘され、中小企業に伴走するとはどういうことなのかを改めて深く考えて実習に臨んだのを覚えています。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
先生方や先輩方、同級生等いろいろな方と交流する中で、自身のキャリアを改めて考える機会となったこともあり、約25年勤めた会社を退職し、新しいチャレンジに踏み出すことになりました。今後どのようなキャリアを積むことができるのか、まだわかりませんが、現状に満足せず。新しいチャレンジに踏み出すことができたのは、東洋大学での学びのおかげだと思っています。
Q.本学で得られた資格や学位、スキル、経験を将来どのように活用していきたいか教えて下さい。
人生100年時代を迎える中で、少しでも多く少しでも長く、企業の成長に貢献できるような仕事をしていきたいと考えています。資格やスキルを活かすことで、チャレンジできる領域は広がりますので、常に新しいチャレンジをもとめ、自身を高めつづけながら、信頼される診断士として歩んでいきたいと考えています。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
当初は、まずは資格取得に必要だからということで通い始めた面もありますが、通学する中で、自身の足りないところに気づいたり、逆に強みにきづいたりと、とにかく気づきが多く得られる環境だと思います。2年間は大変ではありましたが、多様な考えをもつ同級生とのつながりを得られることは、本当に貴重な機会だと思いますし、実習が終わった際の打ち上げなどは、本当に学生時代に戻ったような楽しいひとときを過ごすこともできます!
Q.その他、何かございましたら記述して下さい。
私は、24年3月に卒業となりますが、OB・OG会などでお会いする機会もあると思いますので、ご入学される皆様とはぜひつながらせていただければと思いますので、何卒よろしくお願いいたします。
※掲載されている内容は2024年3月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
外資系製薬会社でMR(メディカルレプレゼンタティブ)として活動した後、医薬開発本部に異動し現在、肝臓領域での早期開発品の日本戦略立案をリードしています。医薬開発本部では、呼吸器系薬剤のメディカル活動計画の立案・実施、及び適応拡大のための当局対応をリードする経験をしました。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
東洋大学大学院への進学動機は、中小企業診断士とMBAの両方を通じて、実践と理論を高水準でバランス良く学べると考えたためです。中小企業診断士の資格は、今後の人生を自分でコントロールすることを目指す手段として関心を持ちました。そして、自分しかできない価値を創造するためには、経営学の基礎的かつ最新の知識や概念を理解することが必要だと考えました。さらに、通学しやすい白山の地の利も大きな決め手でした。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
東洋大学大学院での2年間で、自分の強みと弱みを明確に認識することができました。これは、様々な業界や職種、年代の異なる仲間とオープンに交流できたおかげだと思います。また、学びの楽しさを体感しました。その楽しさに関しては、①新しい知識を追求することで得られる充実感、②深い思考によって課題を特定し、解決策を見つけることで得られる達成感、そして③多様な仲間とのグループ学習を通じて成長できることに気づきました。
Q.本学の魅力について教えてください。
魅力は、「アカデミック・スタイルを基礎に、実践経営学を追求する」という理念通り、理論と実践の融合を実感できることです。ゼミでは理論に重きをおき研究活動を通じ学術的な思考を深め、養成課程では実践を重視し、幅広いテーマについて総合的かつ現実的な提案をする機会があります。これらのカリキュラムを支える先生方は専門性が高く、経験豊富で、いつも真剣さと情熱を持ち合わせていました。また、仲間となる同級生や卒業生との深いつながりも魅力の一つです。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
修士論文のテーマは「医療消費者の初回診療所選択プロセス」でした。都市近郊に居住する会社員を対象に定性的な分析方法を用いた研究を行いました。結果、日本の医療消費者が初めて診療所を選択する際のプロセスについて、「ASACSAモデル」と名付けた仮説モデルを構築しました。また、医療消費者は、会社員として時間の面から一定の制約を受けており、仕事への影響の少なさが意識的にも、無意識的にも診療所を選択する際に深く影響を及ぼしていることを明らかにしました。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
東洋大学大学院での学びを日常業務で活かした結果、明らかな変化を自ら実感しました。まず、思考の速度が圧倒的に向上しました。毎週末に限られた時間で議論することが日常化したことが大きな要因です。また、発生した事象を理論的に捉えるようになりました。なぜか?を考える癖がつき、説得力が増しました。最後に、プレゼン力が向上しました。人前で緊張することが激減し、よりメッセージとパフォーマンスに注力できるようになりました。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
この「修了生の声」を読んでいるあなたは、何かを変えたい、もっと成長したいと考えているのではないでしょうか?次のステップは、東洋大学大学院に進学することです。ここには、目標を持ち、その達成を指導・支援してくれる信頼できる教員がいます。また、切磋琢磨できるオープンでフラットな仲間もいます。ここ東洋大学大学院は、将来振り返った際に大きな転機だったといえる場所です。どうぞ自分自身を信じて、前進してください。
※掲載されている内容は2024年5月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
大学卒業後、ECを専門として上場コンサルティング会社で勤務しました。その後、EC事業会社へ転職し、システム導入、商品開発、顧客対応、店舗運営に従事しました。現在は、ECを総合的に支援する企業でコンサルタントとして勤務しています。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
診断士の2次試験の勉強を進める中で、理論だけでなく実践も充実している東洋大学で学ぶことが、自分の成長により直結すると感じました。また、東洋大学のすぐ近所に住んでいたこともあり、自宅から通いやすく、土日を中心に働きながらでも学べる環境が魅力的でした。東洋大学の卒業生から話を聞いた際、その楽しそうな経験談が、私の進学意欲を一層高めました。さらに、説明会やオープンゼミに参加し、実際に自分がこの大学で学ぶイメージが湧き、ここでなら自分の目指す将来に向けて、しっかりとした土台を築けると確信しました。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
職場を離れ、改めて学ぶ環境に身を置いてみると、自分の強みと弱みを再認識することができました。強みについては、自分が以前から専門分野として業務を行っていたECについては、中小企業診断士の世界でも通じる可能性が高いということを改めて実感できました。ただし、中小企業の支援をする上では、その知識だけでは不十分であり、広い知識が必要なことも感じました。弱みについては、プレゼンテーション力はクラスメートと比較をすると伸びしろが大きいということでした。
Q.本学の魅力について教えてください。
本学の最大の魅力は、第一線で活躍する中小企業診断士の先生方から直接指導を受けられる環境にあると思います。実際のビジネスシーンで求められるスキルや知識を、豊富な経験を持つプロフェッショナルから学べることは、この上ない貴重な機会でした。特に、私の場合、女性でコンサルタントとして活躍されている方が周りに少なく、資格取得後のイメージが沸きにくい状況でした。本学では女性の先生方も多く、先生方と授業や実習、お食事させていただく機会もいただくことができ、自分のキャリアを考える上で貴重なアドバイスをたくさんいただくことができました。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
「中小企業の2代目承継者による事業承継と社外メンターの関係性」が私の修士論文のテーマです。事業承継は時に10年以上の長期にわたることがありますが、本論文ではこの事業承継プロセスの構造を解明することに焦点を当てています。具体的には、中小企業の2代目経営者の事業承継におけるメンターの役割と、エディプスコンプレックスの克服に注目し、事業承継メカニズムの一端を明らかにしました。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。
戦略実習では岩岡先生に報告書作成までの分析の手順を多くのフレームワークとともに教えていただきました。正直なところ、名前や概要は知ってはいても使いこなせていないフレームワークも多々ありました(例えばVRIO分析など)。実習を通して、メンバーとともに活用することで、思考が整理されたり、自分の中でばらばらに存在していた分析手法や思考が面となり、形になる様を体験することができました。戦略を提案するときに、このような決定方法があるのだと目からうろこの方法も学びました。ぜひ皆さんにも知識と経験が紐づく体験を実感していただきたいです。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
苦手だったプレゼンテーションが以前より改善できました。授業や実習を通じ、話し方や資料の作成については録音や録画を通じて確認したり、気になる点を直接先生やクラスメートからもフィードバックいただける機会が多くありました。自身でもプレゼンがうまいクラスメートの方法を盗んで実践してみたりと、アウトプットの場が多くあったこともあり、プレゼンテーション力が鍛えられました。職場でも前に出て話す機会が以前より増えていえるため、大学での学びが非常に役に立っています。
Q.本学で得られた資格や学位、スキル、経験を将来どのように活用していきたいか教えて下さい。
中小企業の経営に深く寄り添えるコンサルタントとしての活躍の場を広げていきたいと考えています。具体的には、EC分野のコンサルタントとしての専門性を活かしつつ、人材育成など人に関わる分野での仕事にも新たにチャレンジしていきたいです。このような活動を通じて、中小企業の持続可能な成長を支援し、企業価値の向上に貢献していきたいと思います。本学で培った知識とスキルを活かし、より実践的な形で社会に貢献することが私の目標です。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
本学で過ごした2年間は、私にとってちょうど良い期間でした。講義、演習、論文の3つを両立させるには、1年間では足りなかったと思います。また、2年間という期間があったおかげで、仲間との絆も深めることができました。ほぼ毎週誰かと飲みに行っていました。異なるバックグラウンドを持つクラスメイトたちと将来について話す機会が多く、自分のキャリアについて深く考えることができました。仕事と学業の両立は大変ですが、きっとあなたの人生の財産となると思います。
※掲載されている内容は2024年5月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
内資系製薬メーカーに勤務しています。医薬情報担当者(MR)、特約店担当者、マネージャーを経験し、現在は本社で医療用医薬品の流通政策に関わる業務を担当しています。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
受験時は他校を含めて可能な限り多くの説明会に参加しましたが、養成課程はそれぞれの実施機関において特徴があると思います。本校では、ガイダンス、OB・OGの体験談や模擬ゼミ、研究計画書の書き方などに参加しましたが、木下先生の仰る「知的な大人のサードプレイス」として、ひとりひとりの学生にしっかりと向き合う体制が整っていることにとても魅力を感じたからです。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
まさに「理論と実践の邂逅(かいこう)」だと思います。講義は単なるインプットだけではなくグループワークが頻繁に取り入れられており、メンバーとの熱いディスカッションを通して多面的な思考を養うことが出来ました。実習では、講義で学んだことを実企業において提案することで、理論と実践を体現することが出来たことは、今後の中小企業診断士としての活動に即戦力で役立つものと思います。
Q.本学の魅力について教えてください。
安心して2年間学ぶことが出来る環境が最大の魅力です。仕事、学校、家庭とのバランスを維持していくことが難しい時期もありましたが、木下先生、岩岡先生をはじめ、同期の仲間も含めて皆で支え合いながら、モチベーションを維持することが出来ました。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
テーマは、「医薬品地域卸の存立に関する研究~能動的行動の視点から~」です。指導教員の「ベース理論を極めよ」とのご指導により、先行研究のジャングルを1年ほど彷徨いながらも先行研究の限界を突き止め、中西先生の「論ぜよ」とのご指導により、自身が30年間働いてきたことに対する解を導くことが出来ました。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。
実習において最初は何をすればよいのか、右も左もわからない状況でしたが、指導員の親身な指導と班員のチームワークにより、充実した実習が出来ました。特に、班長の経験は、自身にとってかけがいのない大きな財産となりました。実習企業、指導員、班員それぞれに対して限られた時間を有効に活用しながら、最大の成果が出せるように、失敗を恐れずチャレンジ出来たのではないかと思います。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
豊富なカリキュラムにより、多面的な思考力が醸成出来たことで、視野が大きく広がったのではないかと思います。具体的には、物事をゼロベースで、ロジカルに考えることが自然体で身に付き、日々の業務にも役立っています。
Q.本学で得られた資格や学位、スキル、経験を将来どのように活用していきたいか教えて下さい。
今回、論文で優秀賞を、養成課程では診断士賞を頂き、大きな自信となりました。今後は、中小企業診断士として、クライアントとの対話を重視し、地域や社会貢献に繋がるようなコンサルタントを目指したいと思います。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
養成課程は資格やMBAの取得が目的ではなく、その後の活動のためのプロセスであり、必要かつ高度な知見と人脈を拡げる場がここにあると思います。修了後のあるべき姿をイメージしながら、充実した2年間を過ごすことが出来ると思います。
※掲載されている内容は2024年5月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
新卒で観光関連の企業に入社し、法人営業を担当しました。その後、各部門で新規事業の開発に従事しています。調査研究から企画立案、事業推進、支援業務や社団法人の設立運営など、幅広いテーマや業務に携わりました。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
中小企業の支援に必要な実践的な知識を得ることができること、また独学とは異なり自分と違う背景や価値観をもつ他の学生からも学びが得られると感じたことが、東洋大学の養成課程に進学する決意を固めるきっかけでした。観光地の商業振興の業務に携わっていた際に、地域の中小事業者は資金や社員教育、制度や雇用、商品開発やプロモーションなど一筋縄ではいかない複雑な問題を抱えていることに気づきました。事業者が本当に求める支援を提供するためには、社業を超えた診断士やコンサルタントとしてのスキルを身につける必要性を感じ、診断士に必要な知識と資格を取得できる養成課程を選択しました。
Q.本学の魅力について教えてください。
中小企業診断士としての実践的な知識とMBAでのアカデミックな理論を同時に学ぶことができる点です。養成課程の講義に登壇される先生方は、知識やケーススタディの講義解説だけでなく、診断士やコンサルタントとしての本質的な考え方を伝えようとしてくれました。また、MBAのゼミや研究においては、指導教員から丁寧な指導を受けることができます。中小企業支援に必要な実務的な知識と理論を常に頭の片隅において考え、診断先や研究にあてはめることを繰り返す2年間を過ごせることが、最大の魅力だと思います。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
研究テーマは「伝統的産業における新領域開拓プロセスの探索的研究」です。伝統的産業は、ライフスタイルの変化により市場規模が縮小し、厳しい経営環境に直面しています。しかし、日本酒製造業は海外輸出や地方創生の観点から注目されています。資源が限られる地域の酒蔵が新たな市場を開拓するプロセスを、経営者の意思決定や行動選択の観点から明らかにしました。地方の酒蔵を訪ね、経営者へのインタビューを通じてデータを収集し、論文にまとめています。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。
5回の診断実習では毎回インストラクターの先生から「診断評価表」をもらいました。定められた評価項目以外にも「所見」欄があります。先生方からのフィードバックやアドバイスは、診断士を目指す自分には宝物のように感じるコメントをいただきました。なかでも「あと一歩、しっかりと考え抜く」とさらに良くなるのではというコメントには、現状に満足せず、さらに高みを目指せと背筋が伸びたことを覚えています。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
二点あります。一点目は日々の出来事や現象を論理的にとらえて、多角的に考える習慣がついたことです。もう一点は、自分が今後、中小企業支援の現場においてどのような貢献をしていけるのか、自分の強みは何なのかを突き詰める時間を持てたことです。いずれも将来、独立診断士として社会に貢献していくために必要な機会だったと確信しています。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
当初は「長い」と感じていた2年という期間が、診断士やコンサルタントとしての学びを深めるにはちょうどよい時間であったと思うようになりました。自分の中で、これまで所属していた組織の論理で捉えていたものが、中小企業の視点で考えることができるようになる、知識が頭の中で結び付いていくには、半年や1年では無理だったと感じます。従来とは異なる思考のOSを導入し、使いこなせるようになるための2年間でした。
※掲載されている内容は2024年3月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
キリンホールディングス出身です。2023年に経営コンサルタントとして独立し、大企業のマネジメント力や中小企業の機動力を活かしたパーパス経営・海外事業・人財開発を支援しています。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
演習、実習、論文の3領域にまたがるユニークなプログラムを通じ、思考力、感性、探求心を身に付けたいと願って進学しました。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
実習では、強い信念と熱い思いで道を切り拓く中小企業の力強さを学びました。ゼミでは、学際的な発想で持論を組み立て、研究のバトンを繋ぐ楽しさを覚えました。カッコを付けずに自ら弱点を告白したら、仲間からたくさんのサポートをもらって学びの幅と深さが増すことを実感しました。
Q.本学の魅力について教えてください。
経営理論、実践経験、チーム結束力が交差する瞬間、成長を実感できます。教員、学生、校舎が活気に満ちていて、パワーをもらうことができます。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
「よそ者起業家による地域創生とナルシシズム」。起業家が自己一貫性の危機から回復する際に生まれるナルシシズムが、地元以外の地域創生をする起業家の行動原理に与える影響を研究しました。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。
山本先生から「研究は研いで究めること」、中西先生から「オッカムの剃刀」と教えていただいた時、私は散漫になりかけていた自分の思考が研ぎ澄まされていく快感を覚えました。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
実務と学術の両面の学びは、私のコンサルティング業務の中で、クライアントの具体的な経営課題と世の中の普遍的な経営理論の行き来を促進しています。例えば、中小機構の中小企業アドバイザー(経営支援)やJETROの新輸出大国コンソーシアムのパートナーに採択されたり、某小売業のマネジメント研修講師や某財団の経営コンサルタントの契約をいただいたりするにあたっては、本学で身に付けた、中小企業の思いをキャッチする感性と戦略に変える構想力や、その戦略を情熱的に伝えるプレゼン力と財務結果まで繋げるあきんど観がとても役に立ちました。東洋の実践経営って仕事に繋がる!と実感しています。
Q.本学で得られた資格や学位、スキル、経験を将来どのように活用していきたいか教えて下さい。
「間違うことは学生の特権」と教えてくださった師は、私の正解へのプレッシャーを取り払い探究の楽しさに気付かせてくださいました。私はもう学生ではなくなってしまいますが、鮮やかな正解にこだわらずに翼を広げて探究するマインドは、これから転がり続ける力とします。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
本学は学びの情熱と成長への意欲を呼び覚ます場所であり、2年の日々は一生の仲間と新しい自分に出会えるかけがえのないひと時です。
※掲載されている内容は2023年3月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
職業はデザイナーです。
東洋大学経営学部を卒業し、美術大学を経て、フリーランスデザイン会社に勤務しています。主に海外向けのモビリティを対象に、調査・企画段階から実際のデザインまで、幅広くデザイン業務を担当しています。2003年から5年間はアメリカに駐在していたこともありました。現在はデザイン部のデザインディレクターを担い、兼務として経営企画部に所属し、自社の広報・ブランディング業務に努めています。また、大学の非常勤講師として、専門のデザインに関する講義や、一般教養の色彩学の授業を担当しています。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
診断士の1次試験に合格し、2次試験の勉強を進めていた9月ごろ、母校に養成課程が存在することを知りました。当初はそれほど興味があった訳ではありませんでしたが、説明会に参加するうちに、いつの間にか2次試験よりも研究計画書作成に軸足が移っていきました。既に担当していた非常勤講師の仕事にもメリットがあると考えて、診断士の資格取得と並行して修士論文を執筆できる東洋大学の養成課程を志望しました。
またコロナ禍であったことも大きな理由でした。出張業務が減ると同時に、働き方自体が大きく変わり、土日と平日夜に大学に通える状況が揃っていました。おそらくコロナ禍でなければ養成課程に通えなかったため、母校で学び直すご縁やタイミングを強く感じました。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
養成課程で学べたことで、自分自身の強みと弱みを客観的に認識することができました。私以外の同級生はとても優秀で、実習やグループワーク、ゼミを通して自分の至らなさを実感することが多かったです。専門性の高い同級生から自分の知らない知識を教わることで、様々な学びや視点を得ることができたのは大きな財産になっています。振り返ると、長年同じ会社に勤めている中で、いつの間にか視野が狭くなり、経験則で判断することが多くなっていたように感じます。自分自身の固まった殻を少しずつ破りながら学びを深めた感覚があります。
Q.本学の魅力について教えてください。
①都心の好立地は、仕事終わりに通学する上でとても助かりました。
②施設が充実しています。特に図書館は蔵書数や座席数が充実しており、M2の頃には仕事が終わってから図書館で過ごし、閉館まで論文に取り組む日も多かったです。
③魅力的な講師陣が多く、土日の集中授業は毎回楽しみでしたし、実習では毎回どの講師の班を選択するか悩んでいました。
④カリキュラムの完成度が高いです。2年間で5回の実習が予定されていますが、修士論文執筆のためのロードマップもしっかり組まれているため、安心してそれぞれに集中できるスケジュールが組まれています。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
「新製品開発における外部デザイナーの役割 -優れた技術や素材を持つ中小企業の事例研究-」というテーマでした。業務に近い問題意識からこのテーマを選びました。主指導の高梨先生のゼミでは、6名のゼミ生それぞれが研究報告を行うだけでなく、M1の頃には書籍の輪読や論文の読み込みも行います。入学当初を慣れるまでに苦労しましたが、M2になる頃には、力がついていることをそれぞれ実感するほど、学びを深めることができました。論文では、質的研究として9人の対象者にインタビューさせていただき、GTAを用いて分析しました。リサーチギャップを定めてRQを立て、インタビューから考察を経て結論を導くプロセスは苦難の連続でしたが、純粋に研究に没頭できる得難い時間になりました。先生方や気の合うゼミの仲間がいて、苦労を楽しめる環境が整っていたことがありがたかったです。
月曜夕方からの授業は、仕事をもつ社会人学生にとって非常にタフなスケジュールでしたが、その分業務時間内でどのように効率よく仕事を終えるかを考える良い機会になりました。仕事においても、判断が早くなりブレなくなったように感じました。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。
まず、ゼミから述べます。主指導の高梨先生、副指導の野中先生から指導をいただきました。先生方は学部での学生指導もされているため多忙なはずですが、社会人学生の問題意識を丁寧に聞いていただき、経営学のフレームに整えていただけたことで、アカデミアの一員に迎え入れていただいた思いでした。研究室でお話しを伺うたびに、知識の泉を訪ねるような感覚がありました。両先生から指導をいただけたことで、自分自身の人生が豊かになったと実感しています。次に養成課程についてです。木下先生、岩岡先生はじめ、第一線の先生方から指導を受けられたことが貴重な経験です。多くの気づきを得ることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。特に、集中講義や実習班でご指導いただいた重松先生は、デザインに関わる業界での実績も多く、すでに診断士として実践されていて多くの視座を得ることができました。最後の実習の振り返りの際にいただいた、「ワクワクする選択をしてください」という言葉に、強く背中を押された思いでした。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
まず一つ目は、理論と実践についてです。社会人の傾向として、実践経験は多いのですが、経験を積めば積むほど視野が狭くなることは否めません。自社にとっては新しいことでも、その新しさが客観的にどのような位置付けになるのかは、アカデミアの中にヒントや答えが数多く存在します。そうした理論と実践が噛み合う瞬間は、社会人学生の一番のメリットだと感じます。さらに、診断士養成課程では実践的な学びも多いので、大学で得られた知識を会社の業務に還元できたことは数え切れません。
二つ目は視点が増えることです。一つの現象に対して会社の論理とは会社人としての視点とは異なる、客観的な別の視点を持つことができるのが大きなメリットだと考えられます。
Q.仕事やプライベートの折り合いや時間の使い方について教えて下さい。
基本的に土日はなくなります。覚悟はしていても慣れるまでは大変です。家族や友人との時間も取れなくなるため、周囲の理解が不可欠です。自分自身の趣味の時間は優先順位がさらに低くなってしまいますが、適度に休みも組まれているので、そうした貴重な休みを活かすことも重要です。授業料含めて、入学前にきちんと計画を立てることもコンサルの第一歩なのかもしれません。
社会人学生にとっては2年間で様々な課題も出てくると思います。木下先生、岩岡先生の面倒見の素晴らしさが東洋大学養成課程の特徴の一つです。まずは相談することを強くお勧めします。
Q.本学で得られた資格や学位、スキル、経験を将来どのように活用していきたいか教えて下さい。
養成課程で学んだことで、自分の強みが明確になりました。診断士、デザイン、講師の3つが強みです。デザイン分野の診断士として、また、経営がわかるデザイナーとして貢献できればと考えています。また、大学での講師業の方もいつの間にか多くなっています。今後も若い方の学びを支援しながら、自分自身も成長できればと考えています。
一つの分野だけだと大変ですが、すでに社会人として経験している分野や特技を診断士の資格と組み合わせることで希少な提供価値が存在します。自分自身のこれまでのスキルの棚卸しという意味でも、2年間の学びは良い機会になるはずです。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
診断士資格の勉強をしていた当時、資格取得をゴールに設定し、取得後の診断士としての具体的な活動は漠然としていたように記憶しています。しかしながら、実際には資格を取得してから何ができるかの方が重要であり、その後の長いキャリアが待っています。企業内診断士、あるいは独立を考えている方と様々だと思いますが、どのようなキャリアを歩むとしても、ご縁やネットワークは無駄になりません。修士課程や集中講義の先生方をはじめとしたさまざまなネットワークが東洋大学養成課程に通う一番のメリットなのかもしれません。
※掲載されている内容は2023年3月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
大学卒業後、地方銀行を経て、現在は中小企業支援機関に勤務しています。支援機関では、助成金、海外展開、人材育成、知財支援などを行ってきました。海外展開支援に従事していたときに2年間の海外赴任を経験しました。特に助成金のキャリアが長く、助成金は中小企業支援になくてはならないものになっているため、仕事をするうえで自身の強みの1つになっています。
趣味は読書と野球観戦です。大学院2年間で200冊ほど本を読みました。ビジネス、学術系の本が大半です。マイベストセラーは、ベン・ホロウィッツのHard Thingsとクレイトン・クリステンセンのジョブ理論です。卒業後も引き続き、読書を続けていますが、インプットの質が向上したと実感しています。
家族は、妻と4歳、1歳の子供がいます。この2年間、家族との時間を作ることに大変苦労し、家族に大いに支えられました。家族の存在は、モチベーションの源泉になっています。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
私が務める中小企業支援機関では、職員の3割ほどが中小企業診断士を保有しています。また、仕事では中小企業診断士の専門家と関わることが多く、同じ目線で仕事をしたいと思っていました。
きっかけは2年間の海外赴任です。赴任時、30代半ばでしたが、自分の能力・スキルが大きく劣っていることを痛いほど知りました。帰国したとき、迷うことなく取得したいと思っていた中小企業診断士の勉強を始めました。
実践的なスキルを得たいと思っていたため、最初から2次試験は受験せず、中小企業診断士養成課程に進む予定でした。数ある養成課程の中で、仕事で関わる複数の中小企業診断士から「養成課程は迷うことなく東洋大学が一番」ということを聞いて、東洋大学大学院に入学したいと考えるようになりました。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
これまで、同じ会社で似たような考え方を持つ人たちと仕事をしてきましたが、東洋大学大学院に進学し、多様なバックグラウンドをもった優秀なビジネスパーソンと出会い、自分の未熟さを思い知りました。同時に、学習意欲、成長意欲が湧き、2年間高いモチベーションを維持することができました。それは卒業後である現在も維持できています。
自分の強みを発見できたことが大きな発見でした。誰もが知っている企業に勤めている優秀な同期と勉強していても、同期が知らない、できないスキルを見つけることができました。そして、自分のキャリアの方向性を考え、見出すことができたことも大きな発見でした。これは、東洋大学大学院にこなければ、考えることもしなかったと思います。
Q.本学の魅力について教えてください。
単に中小企業診断士の資格を取得するだけの2年間ではないことです。例えば、論文執筆の負担を踏まえ、演習と実習がスケジューリングされています。演習の内容は練られており、実習に活かすことができる内容になっています。
中小企業診断士の講師は実践経験が豊富で、それぞれから、多くの学びがありました。ゼミの指導教員からは、学術的な知見はもちろん、中小企業診断士養成課程であることを踏まえ、実践で役立つ知見を教えてくれます。そして、これらの学びを木下先生、岩岡先生がフォローしてくれます。中小企業診断士資格取得後のキャリアの相談にも積極的に乗ってくれ、自分のキャリアを考えるうえでとても参考になりました。
それ以外にも東洋大学の設備が整っており。学ぶ体制が整っています。この2年間、学ぶこと以外に気が散ることなく、全力で勉強することができました。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
新分野進出プロセスにおける中小企業経営者の意思決定を研究しました。意思決定の中でもとくに忌避されやすい直観に焦点をあて研究しました。銀行員、中小企業支援機関に勤めて、経営者の直観による意思決定を数多く目の当たりにしてきました。ロジカルシンキングがもてはやされる中で、なぜ、直観のような意思決定をしているにも関わらず成功するのか、その点に疑問を持ったのが研究しようと考えた理由です。
直観研究は、経営学のみならず、心理学や脳科学など幅広く研究されている学際的な研究分野です。それゆえ先行研究において、経営学のみならず複数の学問領域をレビューしました。また、直観という極めて暗黙知的な要素をどのように科学にするか、という点にとても苦心しました。最終的にはシングルケーススタディによる質的研究手法を用いて、仮説導出型の論文としました。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。
主指導であった井上善海先生には、論文の基礎の基礎から教えていただきました。幅広い分野に精通し、単なる指摘にとどまらず「どのようにすればいいか」まで多くのヒントをいただき、2年間、苦しみながらも楽しく研究を進めることができました。また、研究の魅力をあますことなく教えてくれて、自身が博士課程に進学するきっかけをいただきました。副指導の高梨千賀子先生からは、短時間の説明で研究の本質を見抜き、それまで検討していなかった視点やヒントをいただき、とても感謝しています。
戦略Ⅱ実習を担当いただいた岩岡先生には、戦略策定のみならず、コンサルティングの基礎を教えてもらいました。この実習での学びは大きく、意識も変わりました。その後の読書などのインプットの質があがったと実感しています。演習で印象に残っているのは、総合経営を担当している山口先生です。愛のある強烈なフィードバックでコンサルタントに必要な覚悟を教わりました。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
私の仕事は、都内の中小企業に対して、経営支援サービスを提供することです。立場は、数ある支援事業と専門家を繋ぐ役割ですが、中小企業の経営課題を整理して、適切な専門家や支援事業に繋ぐことができるようになりました。当てはまる支援事業がない場合では、自分自身でアドバイスできるようになり、支援機関職員としてのレベルがあがったと感じています。そして、なにより、役立ったのは、勉強することが習慣化したことです。大学院を卒業しても博士課程に進学し、勉強を続けています。
それ以外にも、日々流れてくるニュースを、大学院で学んだ知識を活かして、自分なりに分析したり、調べて新たな知識を身に着けたりと、「大人の勉強方法」を教えてくれました。
また、修士論文を書いたことで、論文の読み方を学び、学術の世界の知見をビジネスに活かすことができるようになりました。それまで、経験や会社に蓄積されているノウハウやフレームワークなどを使い仕事をしてきましたが、これに学術的な知見を加えて仕事をすることができています。
Q.本学で得られた資格や学位、スキル、経験を将来どのように活用していきたいか教えて下さい。
得られた資格、スキルは、本業である中小企業支援において活用していきたいと思っています。具体的には、公的機関の支援に、この2年間で学んだことをプラスして、付加価値をつけた支援をしていきたいです。これまでは、支援メニューを企画立案する立場でしたが、状況に応じて、実行支援できる立場になることを目指しています。また、現在、博士課程に在籍しており、経営学の知見を中小企業支援に活かしていきたいとも思っています。いずれは博士号を取得し、中小企業診断士、中小企業支援機関職員、研究者3つがそれぞれシナジーを生むようないい循環を作り出していきたいと思っています。そのきっかけを得ることができた東洋大学大学院は大変、有意義な2年間でした。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
これまで経験したことがないようなダイナミックな2年間が待っています。家族や仕事との両立は大変ですが、時間がない状況からも、限られた時間の中で何を優先するかという学びがあります。先生の教えだけでなく、同期の言動、実習企業、研究など学びが色んなところにあります。2年間で得た様々なネットワークも貴重な財産です。
なによりありがたいのが、その学びを先生が最大限フォローしてくれることです。仕事がら中小企業診断士の方と会うことが多く、入学前に養成課程について聞きましたが、多くの方が東洋大学を勧めてくれました。プロからみても間違いない学びと成長が得られる2年間、ぜひ皆様にも体験してほしいと思います。
※掲載されている内容は2023年3月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
私は栃木県宇都宮市出身で、小中学生の頃はサッカー部に所属する外で遊ぶのが大好きな活発な少年でした。高校から大学時代は勉強そっちのけでバンド活動に勤しみ、一時はプロを目指したほど夢中になりました。大学卒業後は現在、勤務する企業で営業職に就き現在に至ります。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
私は創業約70年になる中小機械メーカーで営業職に従事しており、まず、中小企業診断士を目指した動機がここにあります。顧客である中小企業の経営者の方との商談では、商材の話題から広がり経営に関する多くの課題や悩みについてお話を伺うことがあるのですが、その度に知識不足を痛感していました。そのため、自社商材に関連した知識だけではなく、経営に関する体系的な知識も習得したいと考えていました。またその頃、国内営業に加えて会社が長年課題感を持っている海外営業への配置転換を打診されました。顧客の経営面での課題を汲み取りながら自社製品を提案できれば、会社の長年の課題を解決すると同時に自身のステップアップに繋がるのではないかと考えました。
中小企業診断士の2次試験は、1次試験合格後受験回数に限りがありますので、2次試験を1度受験して落ちた場合には東洋大学大学院の養成課程を目指すと決めていました。それは回数制限という後ろ向きの理由ではなく、将来的にMBA取得を志向していたこと、資格取得だけではなく実践力を身につけたうえで中小企業診断士となり、即戦力として中小企業の支援をしていきたかったことからです。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
実習や講義を通して先生方から学ぶことはもちろんのこと、同期のメンバーから学ぶことが多かったです。同期は、年齢だけでなく職種も様々でそれぞれが専門性を持っていて、得意分野や不得意分野がはっきりしています。講義はグループワークがメインで、資料作成からプレゼンテーションまでを班別で実施するのですが、不明点があったり助けが必要となった際には、先生だけではなくその業界に精通しているメンバーの手を借りることで、パズルのピースを埋めるように課題を解決することができました。さらに、自身が中小企業診断士としてどの分野でどういった専門性を持ち貢献することができるのか、将来に向けて自分を見つめ直し分析することができました。
Q.本学の魅力について教えてください。
大きく3点あります。
まずは、中小企業診断士として第一線で活躍しておられる先生方や、その分野のエキスパートである教授陣からのご指導を仕事を続けながら受けられることです。入学後の2年間、基本的に土日は通学することになりますが、学生なので長期休みもありそこで一息つくこともできます。仕事と勉学を両立できることは本学の大きな魅力だと思います。
次に、総合大学としてのメリットを享受できることです。論文執筆にあたっては多くの先行論文を参照する必要があるのですが、東洋大学は図書館が大変充実しており学校による大きなバックアップを感じました。また、東洋大学は日本一と言われるほど、学食のメニューが豊富でおいしいです。土日の昼休みや平日のゼミ前に通うのが楽しみでした。
最後に、コミュニティーが充実していることです。時おりOB・OGを含めた懇親会が開催されていて、同期だけではなく上下のネットワークも広げることができます。先輩に卒業後の活動を相談することもでき、自分の将来について考える際の参考になりました。そして何より同期の存在は大きかったです。月並みではありますが同じ目標に向かって邁進する仲間がいることは進学の大きな魅力だと思います。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
「中小企業による革新的塗装システムの共同開発―資源動員と知識創造の相互作用による組織的プロセスの考察―」
中小企業におけるオープンイノベーションに関して研究しました。中小企業は大企業と比較して、大学や公的機関など外部と連携した新製品開発の実施率が低いという現状があります。新型コロナウイルスの流行やデジタル技術の急速な進展などに起因して外部環境が大きく変化している現代社会において、外部と連携してイノベーションを生み出す「オープンイノベーション」の重要性はさらに増していきます。私の研究では、大学や公的機関と連携する「産学官連携」を通したオープンイノベーションによって製品の市場化にまで至った成功事例を取り上げて分析し、中小企業という規模が有利に働く、中小企業ならではのプロセスの存在を明らかにしました。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。
私が所属していた高梨先生のゼミでは、毎週月曜日の夜がゼミの時間で、仕事終わりに大学に通いました。研究の進捗を発表する時間では、時には厳しいお言葉を頂きましたが頭の中がどんどん整理されていくのを感じました。また、私は入学後しばらくは最終的な修士論文のテーマとは異なる研究を進めていたのですが、途中それに行き詰まってしまいました。完全に他のゼミ生に後れを取っていたのですが、先生にアドバイスやヒントを頂きながら無事方向転換に成功し、論文の完成に至りました。結果的には、理論的・実践的にも満足のいく内容で、自身の興味が強い分野で論文を執筆することができ、たくさんのご指導を頂いた高梨先生には感謝の気持ちでいっぱいです。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
仕事と両立しての通学なので、仕事面ですぐに学びが活きました。前述の通り、私は現在中小機械メーカーで営業職に就いています。顧客の経営者の方々と会話をする際、以前は話題に対してただ相槌を打つことしかできなかったのですが、言葉を返すことができるようになりました。そうするとさらに話題が広がり、もっと多くのお話を伺うことができます。これは入学前の自分ではできなかったことでした。また、会社として展示会に出展する機会があるのですが、これまで活用できていなかった助成金制度利用を社内に呼びかけることができ、実習や講義を通して得た知識が即座に実務に活きました。
そして副産物ではあるのですが、PCスキル(特にWord、PowerPoint)が格段に上がりました。今まで使ってこなかった機能を知ったことで、業務効率が上がったと実感しています。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
2年間、仕事と勉学を両立することは想像以上に大変でしたが、入学を後悔したことは一度もありませんでした。実習の提案資料作成や発表準備、研究論文の執筆に追われ睡眠不足が続く日々は確かにハードではありましたが、それよりも自分が確実にレベルアップしているという実感や充実度のほうが強かったからです。さらに、同じ苦労を共にしている仲間の存在も大きな励みになりました。この2年間はこれまでのどの2年間よりも濃く、得難い経験ができました。
仕事を続けながら中小企業診断士の資格を取得したい方、MBAの取得も同時に目指したい方、利便性が高く充実した環境で学びたい方にとって、本コースは非常に魅力的であると思います。入学後は私がそうであったように、インターネットや資料の情報からは読み取れない大きな収穫もあるはずです。
※掲載されている内容は2023年3月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
大学の工学部を卒業後、総合電機メーカーに就職し、数年間は技術職を経歴、その後約30年近く住宅設備機器の営業職や営業マネージャーを歴任をしていました。2021年10月に定年退職し、現在は再雇用にて営業職に従事する。何事にも明るく・前向きで、人間関係づくりを大切にすることを信条としており、大学院での2年間は同期のメンバーや講師や先生とのコミュニケーション力を磨いてきました。卒業後は、独立を目指して準備をし、マーケティング・組織や人事面のコンサルティング活動を目指していきたいと考えております。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
住宅設備機器メーカーで営業職一筋で仕事をしており、仕事上建設業の中小企業の経営者と話をする機会が多くありました。営業の話の中でも、経営やマーケティングの知識が必要と勉強をしており、会社を定年退職前に中小企業診断士の資格取得を目指していました。しかし勉強だけでは得られない実践的なことや、中小企業の経営者への経営診断実習や、豊富なカリキュラムや講師陣の多さを進学説明会で聞き、東洋大学の受験を決めました。又、私は第12期入学でしたが1つ前の11期入学の先輩(年は私より大分若いですが)勉強仲間から、約1年間平日仕事をしながら土日は東洋大学大学院に十分通えること、同期の仲間と学ぶ楽しさ、充実感を教わり、受験を決めました。他の養成課程コースの検討や受験は一切考えず、東洋大学大学院1本で受験し、1回目の受験は不合格でしたが、2回目の受験にはしっかり準備して合格に至りました。
Q.本学の魅力について教えてください。
東洋大学大学院では、同期入学に年齢や様々な業種の違いや、経歴やスキルが違う同級生が、2年間平日は仕事をし、毎土日は大学院の教室で机を並べ授業を聴講します。聴講するだけではなく、毎回違うメンバーでのグループワークの時は互いの意見を出し合い切磋琢磨が出来る貴重な体験が得られることが大きな魅力です。講義では、各テーマ毎の教授や社外で実際にコンサルティングをされている先生方が指導してくれるので、コンサルティングの現場の方から実践的なお話を伺えることで、新たな気づきを得ることができました。卒業後、プロのコンサルタントとしての将来のあり方を自分なりに整理し考えたり、さらに先生に相談する機会を得ることができました。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
論文のテーマは、「住宅リフォーム事業者による企業間連携による事業存続・成長に関する研究」です。企業間連携というテーマに興味があり、仕事に関連のある題目で研究しました。指導を頂いた井上教授が、連携やオープンイノベーションに詳しく研究テーマや研究方法まで大変丁寧に詳しく指導をされました。事例研究をメインにしており、中小企業のリフォーム会社へのインタビューにも同行頂きインタビュー内容や、お作法まで細かく指導を頂きました。顧客からあまり信頼のない業界において、リソースが少ないリフォーム会社が1社単独では経営が厳しいのではの問いに対して、企業間連携・連携体組織形成における事業存続・成長を事例の中で明らかにしていきました。経営者とのヒアリングを通して、中小企業の経営の厳しさや同業他社との連携の必要性など現場で実践的に学べたことは今後に大きく役立てることが出来ました。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。
中小企業診断士教員の方から多くの指導を受けましたが、実際にコンサルタントとして現場で活躍している方々の診断企業先との対応や診断手法が大変印象に残っています。特に1年目の冬に駅から離れた製造業の工場での診断実習では、工場到着時相手企業から目に付かない離れた場所でタクシーを降りて熱心な指導を受けました。当日の実習スケジュールや、工場のラインで作業中の従業員への対応など寒空の下で10分以上細かい内容を繰り返しご指導を頂きました。コンサルタントにおいては相手企業先の問題点・課題を解決するためには、現場での見聞きや実測データーによる分析から、相手先が気づいていないことから解決に向けたヒントが得られると指導を頂きました。コンサルタントは現場の見聞きが大事で、相手に寄り添い、相手の気持ちを理解してこそ、相手を動かすことが不可欠であると痛切に学びました。第一線で活躍している教員の方々はそれぞれの手法やツールで私たち大勢の実習生に対して、意識や行動変革を丁寧に教えて頂きました。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
私は現在、中小企業の建設業、住宅会社、住宅設備機器販売の卸・小売り業の経営者の方とお付き合いをさせて頂いております。中小企業の経験豊富な経営者に対しては、初対面でお会いしても物怖じせずに会話できたり、業界の知識が少なくても相手先とのヒアリングで問題点や課題を伺うことが可能となりました。養成課程コースでの学びが大変役に立ち、今後コンサルをしていくにおいて、自らの強みであると感じています。大学院での2年間豊富なカリキュラムでの学びや、様々な中小企業診断士講師の方からのご指導、5回の経営診断実習を通して経営者の方と真剣にお話をするなど貴重な経験・学びを得ることが出来ました。このことからも、日々の行動では自ら仮説・検証を考え、実践を繰り返しできるようになりました。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
企業に勤めながら仕事とは全く別分野での勉強は本当に楽しいです。特に年代・業種や経験の違う同期との学びは、現在現場でやっている仕事や、これからキャリアを広げていきたいと思っている仕事に大いに役に立ちます。自分では全く気づいていないことへの気づきや、すでに興味のあることに対してさらに見識を深め、専門性を磨いていくことが可能です。自らがより高く成長できるだけでなく、人生経験の中で仕事とは別に地域社会に貢献することも可能になると思います。ぜひ東洋大学大学院で専門的な知識を学ばれ身につけられて、「キャリアUP」・「なりたい自分」など描く場としていってください。最高に楽しいです。
※掲載されている内容は2023年4月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
2016 年まで医療や介護事業を運営する生活協同組合連合会で、会員である全国の病院・クリニック・介護事業所の人材育成、経営支援をしていました。
2017年に独立、クリニックや介護事業所へコンサルティングする一般社団法人を立ち上げました。現在は、介護以外へも領域を広げています。2023年4月から、中小機構の中小企業アドバイザーを拝命しました。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
入学前から、コンサルティングをしていましたが、経験に依拠したアドバイスしか出来ず知識やスキルが圧倒的に足りていないと感じていました。
中小企業診断士を目指して勉強しているなか、二次試験と同時期(10月)に、仕事上、別の国家試験を受験する必要がありました。両方に十分な時間と労力を割くことは難しい、しかも50代の二次試験合格率は10%前後、30〜40代と比較すると合格可能性が低いのが現状でした。そこで、二次試験は受験しないと決め、養成課程を通じて中小企業診断士資格を取得する選択肢を検討しました。多くのことを学びたいと思っていましたので、MBA(経営学修士)カリキュラムのある東洋大学に絞って進学を希望しました。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
1、気づいたこと:自分の得意、不得意の再認識
経営戦略、マーケティング、財務、人事など幅広い分野の実践的なビジネススキルを学ぶ過程で自分の得意、不得意を意識するようになりました。それは、自分の「売り」は何かを考える機会となりました。
2、発見したこと:同期生は、各分野のプロフェッショナル
先生からだけでなく、プロ集団である同期生から学ぶことがたくさんありました。例えば、Web解析の手法など、これまで全く縁がなかったことが身近になりました。又、若い人たちのパソコンスキルが高く、みんなのスピードに遅れないように、敬遠していたショートカットキーを紙のノートにまとめ、アナログに暗記する姿を子どもたちから同情されながら、スキル向上に努めました。
Q.本学の魅力について教えてください。
大きく2つの魅力があります。
1、施設の充実
①図書館の蔵書②大学等が契約しているデータベースに24時間アクセス可能③統計ソフト(SPSS)等が装備されたPC教室を自由に使える(大学生協では、一年ライセンスのSPSS学生版を廉価で購入可能)④学食がある
2、ネットワークの構築
① 実践的な分野からアカデミックな領域まで多様な講師陣から重層的に学べる
②先輩,後輩とつながりが持てる
①②により、さまざまな業界や職種の人々と、貴重な人脈を築くことができます。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
修士論文:「介護事業における女性の起業意志と決定要因について」
自分自身が起業経験者で、女性の起業を応援したいという気持ちが強く「女性のアントレプレナーシップ」が関心事です。修士論文では、介護従事者男女600名にネットでアンケート調査を実施し、起業意志の決定要因を重回帰分析などを使って統計的に明らかにすることを試みました。男性と女性では起業意志に明確な差があるという結果でしたが、要因として仮説で提示した自己効力感やグリット(やり抜く力)は男女差はありませんでした。今後、更に要因を検討し、何がどのように影響しているかを明らかにすることを研究課題として、追求していきたいです。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。
①ゼミ 主査:山本聡教授 副査:高梨千賀子教授
山本先生から指導を受けながらエビデンス作りを経験しました。研究は勉強と違い、それまでの学術研究の蓄積から新しいことを明らかにすることと教わりました。世界には大量の優れた研究があること、日本語だけでなく英語の論文を読む必要性、著名なジャーナルの紹介など多くの指導を受けました。2年次には学内で中小企業学会が開催され、他校の研究者の発表を見る機会に恵まれました。2年間で研究の苦しさと楽しさに魅了され、もう少し研究を続けたいと博士課程進学を決めました。
②中小企業診断士
5回の実習で、中小企業診断士として必要な視点や求められるアウトプットの質と量を教えていただき、どの実習もとても大きな学びとなりました。
又、2年間を通して、木下先生と岩岡先生には大変お世話になりました。木下先生は残念ながら実習で学ぶ機会はなかったのですが、進路相談をした時に、私のとりとめのない話をサラサラとホワイトボードに図解して論点を示していただき、「これぞ、コンサルタント思考法」と感じたことが印象に残っています。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
1、経営計画書の書き方
計画書作成の演習を通じて、事業計画を立てるだけでなく、他人にわかりやすく見せることの重要性を学びました。
2、プレゼンテーション
演習、実習、ゼミ、様々なシーンでプレゼンテーションが求められます。
自分がプレゼンしているところをビデオに撮って後から見る、他人から意見をもらうという体験が強烈でした。人を説得するには、内容だけでなく、スライドの作り方、見せ方、話し方、立ち居振る舞い、髪型や洋服にも工夫が必要と実感しました。
Q.本学で得られた資格や学位、スキル、経験を将来どのように活用していきたいか教えて下さい。
コンサルタントとしての仕事の質を向上させ、より専門的なアドバイスやサポートを提供できる中小企業診断士として、社会にとって価値ある貢献を行いたいと考えています。
又、博士課程への進学による継続的な学習を通じ、最新の知見や成果を修得し、自身の研究成果を学会や専門誌に発表していきたいです。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
社会人になってから大学に通う経験は、とても貴重でかけがえのないものです。社会人としての経験が、学びに対する意識や価値観に変化をもたらし、実践的に知識やスキルを吸収できます。
又、自分の能力や可能性を拡げることができるため、自信や満足感を感じることができます。
何より、同じ目標を持つ仲間との出会いは、他では得難いものです。東洋大学に進学することで、キラキラした第二の青春を過ごすことができるのではないでしょうか。
※掲載されている内容は2023年3月現在のものです。
Q.ご自身のプロフィールをお願いします。
・メーカー系IT企業でSIerとして5年勤務し、主に中小企業様向けにITの導入を担当。PJリーダーとして案件対応し、慣れたタイミングで経営を志すために転職。
・介護系中小企業で社長の右腕として5年間勤務し、主に経営全般に従事。3期連続赤字の経営再建、事業企画、人材紹介事業の立ち上げ、営業体制の構築、現場の介護を自ら実施、煩雑な事務管理体制の構築。
・教育系のメガベンチャー企業に5年間勤務し、主にIPOフェーズのコーポレート部署にて、チームビルディングを担当。経営企画業務、シンジゲートローンの対応、業務効率化に向けたIT導入のマネジメント、ITヘルプデスクチームの再構築、ITインフラチームの立ち上げなど。
・小規模ベンチャー企業に転職し、主にIPO対応に従事。経営企画部のトップとして従事。証券会社対応、IT導入のマネジメント、株主対応、法務部や経理部の再構築のフォローなど。
Q.本学に進学しようと思った動機・経緯を教えてください。
自分が担当した経営再建や組織再生などの経営に関する有機的な経験を、少しでも経営者様のために貢献し、それが社会貢献につなげることが夢です。そのためには、体系立てて、客観性や再現性をもってアウトプットする必要があるため、診断士を受験した時から、大学に進むことを検討していました。
経営再建時は何をやっても、箸にも棒にも掛からないくらい上手くいかず、経営に関して右も左も全く分からない状態でした。その中、メガバンクの元支店長で、自身でも会社を経営されている社長にお会いすることがあり、その社長に直接、経営の指導を受けていました。何となく体で覚えたノウハウを整理する必要があると思い、診断士の受験を志しました。そして、アウトプットができる状態までに成長するには、時間をかけて実践形式で学ぶ必要があると思い、また将来、独立も視野に入れていたため、養成課程を選びました。
他に様々な養成課程機関がある中、東洋大学を選んだ理由は、「優秀な講師陣の存在」、「優秀な先輩方の存在」、「2年間じっくり取り組めること」、「図書館など充実した施設」、「MBA側のアカデミックと診断士側の実践形式とのシナジーを活かした教育」に大変魅力を感じ、ここまで環境が整った機関は、他にはないと思ったからです。優秀すぎる先輩方や同期の存在から、第一志望の東洋大学に合格できるか不安で仕方なかったのですが、無事合格できた時は、今までの人生の中で一番うれしかったです。
Q.本学で学んでみて気づいたこと・発見したことを教えてください。
本学で研鑽を積むことで、様々なキャリアの方向性を検討することができるため、素晴らしい環境でした。具体的には、経営企画職など企業内診断士として活躍、独立、コンサルファームへの転職、または博士課程への進学など、どのキャリアに対しても可能性が見出せたため、将来どの道に進めばいいのか、迷いに迷ってしまいました。自分だけでなく他のメンバーも同様な状況だったと思います。その中で、木下先生を含め、様々な先生に丁寧なアドバイスをいただき、このように素晴らしい方々に囲まれる、恵まれた環境はないことに気づきました。
最初の授業から、どの業界のどの職種においても間違いなく、すぐ仕事に活かせるノウハウを学べることに驚きました。さらに、様々なキャリアを持つメンバーと切磋琢磨し、共に過ごすことで、知識やスキルなど、自分自身の成長の余地を把握できました。メンバーは、謙虚ながらもモチベーションが高い人しかいないので、さらに成長したいと思うようになり、そのような相乗効果のおかげで、無意識のうちに成長しあえる環境に身を置いていたことです。
別の発見としては、土日は終日、週1日は平日の夜にゼミがあり、入学当初はタイトなスケジュールで、2年間も過ごせるのか?と、不安で仕方なかったのですが、入学して3カ月後くらいには、志高いメンバーと話すことで、なぜかストレス発散につながったことです。実習など、スケジュールが立て込む時期もありましたが、学校自体が辛いと思ったことは、全くありませんでした。
Q.本学の魅力について教えてください。
講師の先生方は、その道のスペシャリストばかりが集まっているため、講義・診断実習の質が本当に高いと思います。また、講師の先生方を含め、OB・OGの先輩方とのコミュニティは強固だと思います。今後のキャリアについて、講師の先生や先輩方に相談をもちかけても、快く受けてくださり、このように同期の横だけでなく、縦のつながりが強いのは東洋大学の大きな魅力の一つだと思います。
また、同期は仲が良く、ONもOFFも共に過ごせて、自己研鑽だけでなく、将来のことについて語り合うなど、学生だからこそできる、“大人の青春”を味わうことができました。同期が多いメリットは、それぞれの分野で活躍している人が多いので、そのキャリアについてキャッチアップできることです。私は、ゼミのメンバーと土日の授業が始まる前に勉強会を実施していまして、メンバーが築いたキャリアを共有してもらえるのは非常に光栄でした。
授業に関しても、「店舗マネジメント」や「製造業現場体験」など、実際に現場に足を運び、直接の体験をもって学ぶ演習もあり、机上の空論で終わらない実践志向のスタイルは、なかなか他の養成課程機関では経験できないと思っています。
さらに凄いのが、図書館の存在です。ジャンルだけでなく、比較的新しい書籍や雑誌が充実していることです。卒業後も図書館を利用することができるので、継続して利用させてもらいたいと思っています。
Q.論文の研究テーマや内容について教えて下さい。
研究テーマ:中小SI企業が得た経営資源が介護IoT提供事業の確立に果たした役割
現代の日本が抱える重要な社会課題の一つに、介護業界における人材不足の問題があります。高齢化が進むにつれて要介護者の人数が増加しているが、介護人材の供給がそのペースに追いついていないのが現状です。そして、介護人材不足の解決策としてIoTの利用に期待が寄せられていますが、実際には、日本の介護施設におけるIoTの導入状況は低調です。介護施設でのIoT導入が広まっていくには、介護施設などのようなユーザ事業者の阻害要因の克服はもちろん必要ですが、一方で、IoT製品・サービスを提供しようとする事業者が、新しいテクノロジースタックを必要とするIoT事業に参入し、介護IoT提供事業を軌道に乗せていくプロセスを解明することが求められます。
本研究では、中小システムインテグレーション(SI)企業である東洋電装株式会社を対象とした単一事例研究です。元々は制御盤事業や高速道路システム事業などを手がけていた同社が、2014年に離床センサーを活用したシステムを開発し、2018年より介護分野でのシステム提供事業を本格的に開始し、2021年には約100の入所系介護施設に対して3000台ものIoT機器を含むシステムを導入するに至った過程を分析しています。分析の視座として資源ベース理論(Resource-based View: RBV)を採用し、同社がIoTシステム事業を軌道に乗せるのに貢献した経営資源を特定しています。
模倣しやすい経営資源であっても、複数の経営資源を組み合わせることで、介護事業者側のニーズに沿うようなシステム提供を行えることが重要です。また、事業の参入後に、希少性と模倣困難性が高い経営資源を獲得し、これらをすでに展開している介護IoT事業に組み合わせることが、事業の継続や発展において重要です。
Q.ゼミ教員や中小企業診断士教員とのエピソードがあれば教えて下さい。
MBA側でご指導いただいた野中先生には、パラグラフライティングを軸とした論文の作成方法や、研究に対する論理的なアプローチや展開について、ゼミだけでなく、個別にオンラインで、まめにフォローしてくださり、本当に感謝しています。入学当初は、正直「診断士取れればいいや」くらいの気持ちでしたが、野中先生の教育指導が素晴らしく、夢中で研究に没頭することができました。また、知識ベースのアカデミックな内容だけで終わらず、いかに実践に活かせるかなどの企業側の状況を踏まえたうえで、経営学理論を講義してくださったおかげで、実践に活かすための経営学理論を学ぶことができました。
診断士側の先生には、実際ご自身で診断士として活躍されているノウハウを出し惜しみすることなく、ご教示いただけたことに本当に感謝しています。特に診断実習においては、古澤先生と卒業生でもある6期の谷口先生に、ご指導いただけたことが本当に財産になりました。一時期、優秀なメンバーと比べて、自分の成長が止まっているのでは?と不安に駆られ、自信を失っていたのですが、両先生から今後の成長に向けた的確なアドバイスを直接いただけ、本当に感謝してもしきれません。
また、「創業ベンチャー助言」の演習では、五十嵐 尚先生からのアドバイスがシンプルでありながら奥が深く、今まで提案や課題解決をどういう風にアプローチしたらいいか悩んでいたので、目からうろこが落ちるようでした。
Q.本学での学びがどのように役立っているのか教えて下さい。
過去、技術・営業・管理部門と様々な仕事を経験してきましたが、それぞれが点であり、つながりを全く意識できていませんでした。ただ、コンサルの基礎を学び、実習や演習などを通して体系立てて習得したことで、有機的につながり、多面的なアドバイスができるようになったと思います。木下先生から入学直後の講義で教わった、ABCDEFにすべてが集約されていることを、2年の授業(演習・実習含む)を通して腹落ちすることができ、そこから様々な課題解決や提案などに活きることがわかったため、幅広く活躍できる下地ができたと思っています。
実際にはIPOフェーズの経営企画として従事しているのですが、例えば証券会社対応において、バリュエーションの緻密な算出をできる専門家はいても、この算出に対して会社としてどう戦略やプランを立てているのか?そのためにはどのような組織体制で臨んでいるのか?など、俯瞰してロジックの通った説明をできる人が少ないことがわかり、自分の強みとして活きています。また、IT導入においても、ITに詳しい専門家は数多くいますが、適切なシステムの選定や組織にフィットさせる施策は、多面的な見解を必要とするため、非常に役に立っています。それ以外にも、組織が崩壊した時に何をすべきかなど、数多くありました。
Q.本学で得られた資格や学位、スキル、経験を将来どのように活用していきたいか教えて下さい。
今後の方向性については、大手企業、中小企業、ベンチャー企業などの様々な企業で積んできたキャリアである「経営再建・企業再生」、「営業体制の構築を含むプロモーション強化」、「IPO支援」、「IT化支援」を軸に、中小企業の経営者様のお力になれればと思っています。独立を検討しており、できれば介護業界を中心に地域社会へ貢献し、人々が幸せになれる社会を創っていきたいと思っています。
そのためには、東洋大学でお世話になった先生方や先輩方、同期とのつながりを大切にし、勉強会や仕事を通じながら自己成長し続け、付加価値を提供していきたいと思っています。
また、MBA側で研究にご協力いただいた中小企業様との関係も継続し、その企業様に協力いただきながら、IT化でお困りの経営者様のお力になれれば幸いです。
Q.今後、本学を目指す方にメッセージをお願いします。
中小企業診断士を目指した背景や理由は、それぞれ異なると思います。しかし、試験合格に向け、膨大な量の勉強をしていると、いつしか資格を取得することが目的になってしまう気がします、私はそうでした。資格取得後のキャリアを再確認したい、もしくは明確なキャリアビジョンをお持ちで実現したい方は、東洋大学をお勧めします。東洋大学に入学する方々は本当に優秀で、モチベーションの高い人が多く、夢の実現に向けて努力したい方、自己成長を楽しめる方は絶対にお勧めです。
入学当初は、2年間が遠い先のことのように感じましたが、あっというまでした。しかし、振り返ると2年前が遠い昔のことのように感じます。かなり大学生活が充実していたからだと思っています。時には、周りの優秀さに自信を失ったりしていましたが、そんな状況でも、先生方や仲間に励まされ、全力でベストを尽くしてきたからこそ、卒業を迎えることができたと思っています。私は、2次試験の合格が程遠い状況でしたが、ここで2年間を素敵なメンバーと共に“大人の青春”を過ごすことができ、逆に養成課程のルートで良かったと心の底から思っています。ぜひ、ご自身の夢や人生をどう充実させたいかを整理いただきながら、本学を検討いただければ幸いです。
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